ケルヒャー家庭用高圧洗浄機の殆どの機種は、自吸による洗浄が可能で、タンクやバケツの貯め水があって電源が確保できれば水道がなくても使用することができます。自分が持っているK5サイレントも自吸い機能がついているので、自吸機能を活用したいと思いました。
そこで、必要になってくるのがケルヒャー純正の自吸ホースなるものですが、ホームセンターで現物確認したところ、値段の割にはフィルターなどチープな印象を受けましたので、この度自給ホースを自作してみる事にしました。
ワンタッチで自吸仕様に
コンセプトとしては、普段使用している水道ホースをそのまま使用できるワンタッチ式にすることですね!
自吸いにする度にホースまで交換してたら面倒だし、ホースだらけになり邪魔です。なので、水道ホースは画像に映っている物をそのまま使用できるようにします。
必要なもの
自吸いホースを自作する為に揃えた物は3点です。以下で詳しく説明致します。
ニップル
家にあった「タカギバンド付蛇口ニップルG064F」です。この製品は割りと高価ですのでもっと安いニップルを使用してもよいと思います。
フィルター
自吸の貯め水に設置するフィルターです。ブランドは工進 。品名「円盤樹脂ストレーナー 1/2″ (竹の子付) DP-139 」です。値段はそれなりに高いですが、品質は良いですね!なにより重量がありますので、タンクやバケツに入れると勝手に沈んでくれます!
きめ細かいステンレスメッシュですので、大きなゴミを吸い込むことはないと思います。
本体側フィルター
よほど汚れた水を使用しなければ、貯め水側のフィルターだけでも大丈夫とは思いますが、保険の意味で本体側にもフィルターを取り付けます。こちらはケルヒャーの純正品を使用します。
作り方
作り方は簡単で、3点の部品を組み込んでいきます。ケルヒャー純正フィルターを本体にセット。
蛇口用ニップルを樹脂ストレーナーのタケノコ部分にセット。
あとはここの間にホースをカチャっと取り付けるだけですね!
完成!いい感じです!あとは動作確認です!
動作確認
動作チェックは風呂の掃除。高圧洗浄機を脱衣場に移動し、呼び水をして自吸いホースを洗面台にセット。※呼び水の仕方は説明書に書いてあります。
バッチリ噴射しました!自吸いだと圧力が弱いと思っていましたが、杞憂でした!水道直結と同じくらいの威力がありました!
こちらは自吸い動作の動画版です。
自作ホースでも問題なし
ケルヒャーK5サイレントに自作自吸いホースを取り付けた結果、問題なく動作いたしました。
ケルヒャー純正自吸ホースに不満な方は自分の好みのパーツを組み合わせて自吸いホースを自作するのもありですね!
予算は双方同じくらいですが、自作で揃えたパーツの方がしっかりとしたパーツを組み込むことが出来ると思います。
ただし、純正以外のパーツは故障した際の保証は無い可能性がありますので、その辺は注意が必要です。
自作自吸ホース第2弾
2019/7/12追記
先日ホームセンターに買い物に行った際、自作自吸ホースに使えそうなフィルターを新たに発見したので購入してみました。それがこちらのバスポンプフィルターです。バスポンプフィルターとは、洗濯機で使用する水を浴槽から吸い上げる際に使用するフィルターの事です。こちらのフィルター、サイズや重さ、機能、自作自給ホースを作るのにピッタリですし、なんと言っても価格が安いのが良いですね♪自作自吸ホース第一弾で使用したメッシュフィルター「円盤樹脂ストレーナー 1/2″ (竹の子付) DP-139 」の約1/4のお値段です。
内部フィルターは4層構造でフィルタリング性能もなかなか良さそうです。スポンジフィルターが汚れたり詰まった際はストレーナーケースを反時計回りに回して取り外し、洗浄する事が出来ます。また、余程のことがない限り大丈夫だとは思いますが、万が一スポンジフィルターがボロボロに劣化してしまった際にはスポンジフィルターだけ別売りで買うこともできます。
ホースへの取り付け
ホース径が合うのであれば、フィルターに直接ホースを差し込んでも良いですが、それだと次に水道水から給水する場合に取り外すのが面倒です。もちろんその逆も。なので、ワンタッチコネクター接続可能な「タカギバンド付蛇口ニップルG064F」を取り付けおいた方が後々楽だと思いますね。このニップルはちょっとお値段が高いですが、似たような物で、もっと安い物も売っていますので、そちらでも良いですね。
タカギバンド付蛇口ニップルG064FとSANEIのバスポンプフィルターを組み合わせると重さは約148gになりますので、タンクやバケツに入れればフィルターはしっかり沈んでくれます。
フィルターにニップルを差し込む際、なかなかきつくて入りにくい場合は、ニップルのゴム部分に石鹸水(洗剤でも可)を塗ってから差し込むとスムーズに入ります。
実際に使ってみた
バスポンプフィルターをホースのワンタッチコネクターに接続し、実際にケルヒャー高圧洗浄機K5の自吸機能が使えるのかテストしてみます。
バケツへフィルターを投入!フィルターは自重で沈んでくれていますね♪
呼び水をしていざ噴射!ケルヒャーK5は問題なく自吸機能を果たしてくれています。その後も大きいタンクから給水し、10分位連続で使用しましたが問題なく動作しましたので、バスポンプフィルターを使用しても大丈夫そうです♪これから高圧洗浄機の自吸ホース自作をお考えの方は、バスポンプフィルターを使うのもありだと思います!是非参考にして頂ければと思います!
動画
実際にバスポンプフィルターを取り付けてケルヒャーK5の自吸機能を使用している様子の動画です。記事と合わせて参考にしてみて下さい。
豆知識
フィルター単体でも水中に沈みますが、高圧洗浄機のオンオフを繰り返すうちに、どうしてもフィルターが浮かび上がってしまう場合もあります。そのような場合は釣りで使う重り(鉛製)などをフィルターのフックに引っ掛けて重さを稼ぐといった方法も有効です。
画像の重りは40号というもので、重さは約142gありますので、フィルターはタンク底にしっかり停滞してくれます。重りはホームセンター等でばら売りされている事も多く、値段も数十円程度です。重りとしてのコスパは良いです。
自吸機能を使う場合、本体まで水を送り込む「呼び水」作業が必須となり、上手く呼び水できないと高圧洗浄機は動きません。呼び水の方法はいくつかありますが、私が良く使う呼び水方法は灯油ペコペコポンプを使った方法です。
通常の灯油ポンプは吸い口が斜めにカットされていますが、そこを直角に切り、ワンタッチコネクター内部のパッキンに密着するようにしてあります。あとは灯油を入れるときのようにペコペコするだけで簡単に呼び水ができるのでおすすめです。
灯油ポンプは100均でも売っています。興味のある方はお試しになってみてはいかがでしょうか!?ホースを水に沈めたり、ホース内に水を注いだり、口で水を吸ったりといった面倒な呼び水方法が不要となります♪
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