今まで車のDIYメンテナンスやタイヤ交換する際、マキタのインパクトドライバーTD171Dを使用していましたが、100N・m以上で締め付けてあるボルトナットだと緩められない事が何度かありました。
TD171Dの最大締め付けトルクは180N・mありますが、これは180N・mで締め付けてあるボルトナットを緩める事が出来るという意味ではないですのでややこしいですね!
実際にトルクレンチを使用して検証してみると、TD171Dはで締め付けられたM12×1.25のホイールナットをギリギリ緩められる位でした。
本来の用途がドライバーなので仕方ないですよね。無理して使っているとインパクトドライバーから悲鳴があがりそうなので、無理せず余裕を持って作業するためにも、この度用途に合致したインパクトレンチTW285Dを買ってみました!
こちらはレンチですので、ホイールナットやキツク締まった車のボルトも大体は無理なく緩める事が出来るはずです!最大締め付けトルクもTD171の180N・mよりも80N・m多い260N・mなのでパワフルのはず!?
基本仕様
●角ドライブ:12.7mm(1/2インチ)
●逆転オートストップモード付でナット等の不意な落下を防止。
●ソケット抜け落ち防止機構付
●ブラシレスモータ搭載
●防じん、防滴構造
●打撃力3段切替
●最大締付けトルク260N・m
●締付け能力:普通ボルトM10~M20/高力ボルトM10~M16
●バッテリ、充電器別売
●フック付属
●寸法:(長さ×幅×高さmm)147×79×249
●重さ:約1.7kg(BL1860B取り付け時)
打撃モード | 回転数(min-1) [回転/分] | 打撃数(min-1) [回/分] |
---|---|---|
強 | 0~2,800 | 0~3,500 |
中 | 0~2,100 | 0~2,600 |
弱 | 0~1,600 | 0~1,800 |
1回の充電作業量(BL1860B使用時) | ||
---|---|---|
締め付けボルト | 締め付け時間 | 締め付け本数 |
M16高力ボルト | 約3秒 | 約330本 |
ディティール
外観をみると一見インパクトドライバーにも見えるほどのコンパクトサイズです。このサイズで最大締め付けトルクは260N・mありますのでパワフルです。
インパクトドライバーTD171D(左)と並べてみました。TW285D(右)の方が一回り大きい位でしょうか。
LEDライトは1灯ですが、真ん中のレンズの他、左右にもレンズがあり光が拡散される工夫がされているようです。
打撃力は3段階で、最大打撃逆転時のみオートストップ機能が付いています。オートストップ機能とは、ボルトナットが緩んだ0.2秒後に自動停止し、ボルトナットの落下を防止する機能です。
トリガーを引ききった時のみ動作しますが、その後トリガーを半押しすると回転させる事も出来ますのでボルトナットを取り外すことも可能です。
バッテリーインジケーターは割かし新しいモデルですのでTW285DZには付いていません。バッテリー残量付きバッテリーを持っていない人には不便ですね。
角ドライブ先端にソケット仮保持用のリングが付いていますので、ソケット取り付け時の落下を防止できますので、ソケットの取り付けが容易になります。
リングがしっかりソケットを保持しますので、差し込むときはスカスカ状態ではなく、適度な抵抗を感じますね。
実際に仮保持機能を使ってソケットを取り付けてみると、固定ピン無しでもこの通り!ソケットは落下しません!本当は良くないですが、頻繁にソケットを交換する際は固定ピンを使わず仮保持だけでも使用できます。これは地味に便利な機能と言えますね。
ソケットや固定ピンは別売り
マキタTW285Dは本体のみ、フルセット品共にソケットや固定ピンは付属してきませんので、自分で揃える必要があります。ソケットは手締めで使うものとは異なり、固定ピンを差し込む穴があるインパクト専用タイプの物ですので、購入時は注意が必要です。
手締め用のボールが付いたソケットも使えなくはないですが、打撃により直ぐに壊れる可能性が高いです。ソケット取り付け部(角ドライブ)のサイズは12.7mm(1/2)となっています。
自分は車のホイールナット用にTONEの薄口インパクトソケット19mmと21mmを買いました。安くはないですが、これなら薄口でも簡単には割れないはずです!
こちらはホイールナット以外で使うために買ったSK11藤原産業インパクトレンチ用のソケットセットです。サイズは12・13・14・17・19・21・22・24・27mmとなっています。こちらは安物ですが、肉厚タイプですのでDIYでの使用ならそうそう割れる事もないと思いますね!
新型インパクトドライバーのケースが流用可能
今回購入したインパクトレンチTW285DZは本体のみの商品でケースは付属してきません。そこで、家に余っていたインパクトドライバーTD171D用の新型ケースを流用してみる事にしました。インパクトドライバーとボディサイズは差ほど変わらないので流用できるはず!
入れてみると、バッチリ問題なく収納できました!インパクトドライバーTD171DとインパクトレンチTW285Dはケース互換します!
インパクトレンチの実力
手始めにマキタのインパクトレンチTW285Dを使って108N・mに締め付けたホイールナットを緩めてみます!108N・mはインパクトドライバーTD171Dを使った場合、ギリギリ緩められる位の締め付けトルクです。さてインパクトレンチTW285Dではどうなるか!?
いざ緩めてみると、拍子抜けするほど簡単にナットが緩みます!!さすがインパクトレンチですよ!いままで「ガガガガガ」っとう感じにインパクトドライバーで無理していたのが馬鹿らしく感じます!
因みに手に感じるハンマーの衝撃力(ショック)はインパクトドライバーと差ほど変わりない感じです。
続きまして、120N・mで締められているクルマの足回りのナット(スタビライザーリンク)を緩めてみます。これ位の締め付けトルクだとインパクトドライバーでは緩めることはまず無理なレベルです。
無理に「ガガガガガガッ」とやり続けるとビット軸が折れるかもしれません。ですが、TW285Dを使うと「ガガガチュイン」っと一発で緩める事が出来ました!コードレスインパクトレンチ最高ですね!
まとめ
今回インパクトレンチを買って思ったことは、やはりインパクトドライバーはあくまでも「ドライバー」と言う事です。ビス打ちや細めのボルトナットの締緩(ていかん)向けと言えます。マキタTD171DでもせいぜいM10位までがいいとこだと思います。
M10以上のボルトナットからはインパクトレンチじゃないと無理があると感じました。クルマのタイヤ交換や足回りの整備をするのであれば絶対インパクトレンチがおすすめかと思います!インパクトレンチだと作業が捗りますね!
動画
実際にTW285DZを使ってみたときの動画です。こちらも参考にしてみて下さい。
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