こちらはマキタの18V充電式クリーナー(CL180FD、CL181FD、CL182FD)等に搭載されているモーターファンユニットですが、基本的にこれ以上の分解はできないようになっています。
今回はこのユニットをどうにかしてこれ以上分解することにチャレンジしてみます。目的は特になく、ただの好奇心です。
ファンの取り外し
マキタ充電式掃除機のモーターユニット分解最大の難関はなんと言っても軸に取り付けられているファンの取り外しです。
本来であればSST(特殊工具:スペシャルサービスツール)で外す物と思われますが、今回私は家にあるものだけでファンの取り外しに挑みます。揃えた工具や道具は、適当なステー2枚、木材2個、ハンマー、センターポンチとなります。
このモーターファンユニットは不要なものですので、強引な方法で分解していきます。まずは2枚のステーを橋の様に渡し、そこにモーターユニットを挟んでセットします。
後はモーターの軸をハンマーでぶった叩きます!
叩き続けると、徐々にモーターの軸からファンの部分が抜けてきます。
叩き続けてもう抜けそうとなったところで、センターポンチが太すぎてこれ以上進まなくなったので、その辺にあった細めのコースレットを使用して軸を叩きました。センターポンチではなく、「ピン抜きポンチ」ポンチがあれば作業が楽だったと思います。
コースレットで軸を叩くと、無事モーターからファンを外すことに成功!強引なやり方ですが、特に破損などはしませんでした!
軸からファンが外せれば後はイージーモード。台座のプラスビス2本を取り外して台座をモーターから分離します。
台座を固定していたビスには振動による緩み防止のためか、「ねじロック」的な何かが塗布されておりました。どうりでネジの動きが渋かったです。
ここまでくればゴールは近いです。
モーターに巻かれているヒートシンクだかスペーサーだか良く分からないパーツを外します。このパーツは一部溝に嵌ってついていますので、この様にマイナスドライバーで溝のロックを解除するように浮かせてやります。
溝にはまっているロックが解除されれば手で簡単に外す事が出来ます。
これでモーターユニットの分解は完了です。ファンさえ外す事が出来れば難しいところはなかったですね!
モーターの型番やサイズ
折角分解したので、モーターの型番や大きさなんかのデータ取りをしてみました。いつかモーターの流用や改造に役立ってくれると思いますし(笑)
マキタ掃除機18V掃除機(CL180FD、CL181FD、CL182FD)採用されているモーターのメーカーはマブチモーター(カーボンブラシ式)ですね。モデル名と品番!?は以下の表の通りとなります。
型番 | 品番 |
---|---|
QN086301 CCW15 | 629892-4 |
モーターサイズはデジタルノギスでの実測値ですので、参考程度にお考えください。画像クリックで拡大できます。
軸径 | 外径 | 長さ |
---|---|---|
約3.1mm | 約35.7mm | 約57.4mm |
構成部品の品番
モーターファンアッセンブリーを構成する部品の型番と価格は以下の通りとなっております。
名称 | 品番 | 税抜き価格 |
---|---|---|
ベース | 452455-9 | 100円 |
ファン | 240102-2 | 290円 |
ベースとは黒い台座の事です。これ100円だったんですね~!安い!
ファンは透明な羽のパーツです。こちらは真鍮の軸受けが入っているためかちょっと高めの値段です。
まとめ
今回はマキタ掃除機に使用されているモーターユニットアッセンブリーを分解してみたんですが、やはりSST無しでのファン取り外しは破損などのリスクが高過ぎると思いました。
今回は目立った破損はなかったものの、センターポンチで打ちつけたモーター軸は凹んでしまいました。結構な打撃を与えて外しますので内部の損傷も心配です。取り付けの時も難易度高そうです。
DIYでファンのみ交換するのは相当難易度が高いと思いますので、モーター関係が故障した際はモーターにファンと台座が付いている状態で販売されているモーターアッセンブリーがおすすめですね。
こちらは掃除機を分解するスキルがある方なら誰でも簡単に掃除機を修理できます。値段も意外と安ですね!ファンのみを分解、取り付けるために特殊工具揃えるコストよりも明らかにお得です!
※CL181FDのモーター交換したときの記事はこちらからどうぞ!
名称 | 品番 | 価格(税抜) |
---|---|---|
モーターアッセンブリ | 125932-1 | 1500円 |
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