ケルヒャー高圧洗浄機K5に標準付属してくるバリオスプレーランスを使用中、先端から水の粒がボロボロと落ちてくるようになりました。
おそらく原因は先端ノズル部分のパッキン(Oリング)劣化によるものだと思われますので、分解して修理してみる事にしました。
私が使用しているケルヒャーK5は2017年に購入した物です。そろそろあちこちのパッキンが劣化し、機密不良が起きても不思議ではありません。
折角なのでこれを機に、バリオスプレーランスに付いている全てのパッキン(Oリング)を新品に交換&内部オーバーホール洗浄をしておこうと思います。
バリオスプレーランスの分解方法
6本のビスを取り外します。
ビスは特殊ネジトルクスネジT10ですので、T10のドライバーが必要です。
カバーを取り外します。
白い部品の隙間にマイナスドライバーを差し込み、てこの原理で引きあげて取り外します。
真鍮ノズルをマイナスドライバーなどで押し込み取り外します。
外れたノズル先端はまるで弾丸みたいですね。
ノズル先端のゴムパッキン(Oリング)は取り外そうとしたら、既に千切れた状態でした。ノズル先端から水の粒がしたたり落ちる原因はこのOリンガ千切れたことによるもので間違いなさそうです。
ストレートパイプ後部(スプレーガン接続部)の溝にコインを入れ、反時計回りに回します。
穴からマイナスドライバーを差し込み、てこの原理で持ち上げ黄色い部品を取り外します。
筒の中に小さなOリングが入っていますのでピンセット等で取り外します。
取り外したOリングを観察してみると、ひび割れや千切れはないものの、硬直気味でしたので交換時期間近でしたね。
以上でバリオスプレーランスの分解は完了。意外とシンプルな構造なんですね!Oリングは全部で2箇所、先端部とスプレーガン接続部でした。
分解した部品は汚れていましたので、中性洗剤で丸洗いしておきました。
念のため真鍮ノズルの細い穴もクリップを差し込んで異物が入っていないか、詰まりがないか確認しておきました。
バリオスプレーランスのOリングサイズ
バリオスプレーランスのOリングは、ケルヒャー純正品を使用せず、元々付いていたOリングをノギスで実測し、数値に近いものをモノタロウで探して購入しました。
どちらも100円もしません、ケルヒャー純正のOリングに比べて相当安いと思います。耐久性などの差はどれ位あるか分かりませんが、Oリング交換は簡単にできますので、耐久性は純正程なくても特に問題無いと思います。
以下、今回購入したOリングの名称やサイズです。
名称 | サイズ | 規格 | 価格(税抜き) |
---|---|---|---|
ノズル先端:OリングS型固定用(ニトリルゴム) | 内径 15.5Φmm、外径 18.5Φmm、線径 1.5±0.1(Φmm) | S規格:S-16 | 56円 |
スプレーガン接続部:Oリング Pシリーズ運動用(ニトリルゴム) | 内径 7.8Φmm、外径 11.6Φmm、線径 1.9±0.08(Φmm) | P規格:P-8 | 28円 |
バリオスプレーランス組立て時の注意点
組立ては分解の逆手順となりますが、組み込むときはOリングにシリコングリースを塗布しておいた方が良いでしょう。
特に先端部Oリングはハード、ソフト(水圧調整)調整時に動きますので、しっかりと塗っておくことでゴムの摩擦が抑えられ、結果的に耐久性がアップするはずです。
それ以外の注意点としては、ストレートパイプ取り付け時、ケースにストレートパイプのねじ山やノズル先端がしっかりとハマっているかを確認するようにしてください。
しっかりハマっていない状態で組み付けるとと正常に噴射できなくなってしまう場合もあります。
修理してみての感想
組立て後試運転をしてみると、ノズル先端からしたたり落ちる水の粒は完全に止まりました!修理は成功したようです!
バリオスプレーランスの分解は簡単ですし、Oリングもネット等で販売されている汎用品を使用することで水漏れ修理をすることが可能です。
ケルヒャー高圧洗浄機K5、K4を使用している方でバリオスプレーランスの水漏れの症状が出ている方は是非参考にしてみてください。
因みにケルヒャーK5用のバリオスプレーランスを単品で新品購入をすることは可能ですが、お値段が結構高くて、約6000円します。負担が大きいので自分で直せたらお得ですよね。
DIYで分解修理する場合、メーカーの保証を受けれなくなる可能性も御座います。チャレンジする場合は自己責任となりますのでご注意ください。
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