マキタの18V充電式ブロワUB185Dが2020年3月に新発売されたので早速購入してみました!マキタ18V充電式ブロワがモデルチェンジしたのは約7年ぶりで、今回登場したモデルは旧モデルUB182Dの正統後継機となります。
今回は新型UB185Dの特徴や旧型UB182Dの違いなど、様々な視点で比較してみましたので、これからマキタの充電式ブロワを購入予定の方は何らかの参考になれば幸いです。
この記事を書いている2020年4月現在、ネットショップやホームセンターでは旧型のUB182Dが当たり前の様に売られています。
新型と旧型は同価格にも関わらず、新型は性能がアップしておりますので、新たにマキタ18V充電式ブロワを購入するのであればUB185D一択となります!
知らずに旧モデルを買うと気持ち的にも性能的にも損することになるのでご注意ください!
UB185Dの特徴
風量3段階ダイヤル調節や集塵機能は従来モデルと同じですが、風量と連続使用時間がアップしていたり、低騒音化、コンパクト化が施されています。
- 最大風量23%アップ
- 低騒音83デシベル(従来型より-4デシベル)
- ボディのコンパクト化
- 連続運転時間アップ
- 風量3段階ダイヤル調節+無段変速スイッチ
- 集じん作業可能
項目 | UB185D【新型】 | UB182D【旧型】 |
---|---|---|
モーター | 直流マグネットモーター | 直流マグネットモーター |
使用バッテリ | 18Vリチウムイオンバッテリ | 18Vリチウムイオンバッテリ |
真空度 | 0~5.8kPa | 0~5.4kPa |
風量 | 0~3.2㎤/min(㎤/分) | 0~2.6㎤/min(㎤/分) |
風速 | 0~98m/s(m/秒) | 0~80m/s(m/秒) |
連続使用時間 (BL1830B使用時) | 強:約13分 中:約30分 弱:約80分 | 強:約12分 中:約25分 弱:約75分 |
騒音値 | 83dB(A) | 87dB(A) |
寸法 | 長さ517mm×幅156mm×高さ210mm | 長さ525mm×幅155mm×高さ212mm |
本体重量 | 約1.2kg | 約1.2kg |
ラインナップ
マキタ新型ブロワUB185Dのラインナップは「本体のみセット」と「本体、バッテリ、充電器セット」の2種類のラインナップとなっています。
本体のみセットの型番は機種型番UB185Dの後に「Z」が付き、「UB185DZ」。本体、バッテリ、充電器セットの型番は機種型番UB185Dの後に「RF」が付き「UB185DRF」となります。※旧モデルUB182Dも同じです。
私は既にマキタの18Vバッテリーを複数所持しておりますので、本体のみモデルUB185DZを購入しました。
ラインナップ | UB185D【新型】 | UB182D【旧型】 |
---|---|---|
本体のみ | UB185DZ 付属品:ダストバッグ、ノズル、取説 価格:11900円(税別) | UB182DZ 付属品:ダストバッグ、ノズル、取説 価格:11900円(税別) |
本体+バッテリ充電器セット | UB185DRF 付属品:ダストバッグ、ノズル、充電器DC18RF、バッテリBL1830B、取説 価格:37800円(税別) | UB182DRF 付属品:ダストバッグ、ノズル、充電器DC18RA、バッテリBL1830、取説 価格:37800円(税別) |
UB185Dに付属する「標準ノズル」よりも長い「ガーデンノズル」が付属するUB186Dというモデルもあります。落ち葉飛ばし専用でブロワを購入する方はノズルが長いモデルのUB186Dがおすすめと言えますね。※UB186Dに短いノズルは付属せず。
別売りノズル
UB185Dには様々なシーンに対応した別売りノズルが販売されております。
名称 | 用途 | 品番 | 価格(税別) | 通販相場 |
---|---|---|---|---|
アンカーノズル | アンカーの下穴掃除用。標準付属のノズルに取り付けて使用。 | 192236-6 | 600円 | posted with カエレバ |
フレキシブルホースセット | サッシの溝や家具の隙間などに | 196643-5 | 1600円 | posted with カエレバ |
ロングノズル | 立ったままの姿勢で作業できます。 | 123246-2 | 1400円 | posted with カエレバ |
ガーデンノズル | 落ち葉を立ったまま飛ばせます。 | A-70770 | 調査中 | 調査中 |
標準ノズル | 標準付属ノズル | 123245-4 | 550円 | posted with カエレバ |
ダストバッグ | 標準付属品の集塵用バッグ | 123241-2 | 1000円 | posted with カエレバ |
新型UB185Dのノズル取り付け口は旧型のUB182Dと異なりますので、旧型のノズル類は互換いたしません。間違って旧型のノズル類を購入しないようにしましょう。当然型番も異なります。
※アンカーノズルは取り付け口の形状に関係ありませんので、新旧モデルとも共通商品となります。
新型UB185Dのノズルはノズル外側の突起を送風口内側に差し込んで固定するタイプ。これはおそらく同メーカーのAC100Vブロワと同じ方式ですね。ノズル差込口のサイズも一緒です。旧型UB182Dはノズル内側の突起を送風口を覆うように差し込んで固定するタイプです。
ちなみに新型ブロワノズルには内外両方に突起がありますので、旧型のブロワに取り付ける事が可能となります。旧型のノズルは外側に突起がありませんので、新型に取り付けられないのです。
新旧外観比較
一見新旧モデルとも似たような外観をしていますが、細かいところを見ていくと結構違いがあります。いろいろと新旧比較してみましたので参考にしてみてください。
ボディのスリム化
新型のボディは(カタツムリの殻のようなところ)スリム化が図られています。ただ、仕様表をご覧いただいた通り両者の重量はほぼ同じとなっているので、コンパクトになっているものの、軽量化は達成されいないですね。騒音軽減のために素材を頑丈にしたため重さは変わらずなんでしょうか!?
送風口の大型化
新型UB185Dは吸気口と送風口が大口径化されています。また新型の方は送風口内にルーバーが組み込まれています。これも風量アップに貢献しているのでしょうか。
ソフトグリップデザインの変更
ソフトグリップ部分のデザインが変更されています。新型のデザインは現行マキタの他の充電式ツールと同じデザインですね。
マキタロゴの追加
新型はモーター背面にMakitaロゴが入っています。機能的には意味がないものですが、何となく高級感が増しているように見えてテンションが上がります(笑)
ダイヤル調整スイッチのデザイン変更
旧型のダイヤルスイッチは突起が無いタイプでしたが、新型はダイヤルに突起が追加され、操作性が向上しました。これは地味ですが使いやすいですね!旧型はダイヤル上で指が滑って使いにくかった印象があります。
バッテリターミナルの変更
旧型UB182Dのバッテリターミナルは黄色の2極端子でしたが、新型UB185Dは黒の3極端子ターミナルとなっていました。3極端子はプラスとマイナス、そして温度センサーが付いているはずですので、従来型よりも繊細なバッテリ温度管理が可能になっていると予想します。
ストラップ取り付け部
新旧共にストラップを通す部分はあるものの、標準でストラップは付属いません。ストラップなんて大した価格では無いはずですので、標準装備にして欲しいですよね。どれだけコストカットしたいのでしょうか(笑)なお、ストラップは自分で簡単に取り付ける事ができます。こちらの記事も参考にしてみてください。
ノズル類
新型ノズルは外側にある突起で固定するタイプ。旧型ノズルは内側の突起で固定するタイプです。ちなみに新型ノズルは外側と内側両方に突起がありますので、旧型ブロワにも取り付け可能です。旧型ノズルは新型に取り付ける事は出来ません。
実際に使ってみた
実際に落ち葉飛ばしや大鋸屑飛ばし、洗車の水きりで使用してみました。正直使い勝手は旧モデルと差はないです(笑)それはそうですよね、機能的にはダイヤルスイッチのデザイン変更点位しかないのですから!
風力アップは体感しにくい
気になる送風パワーはどうか!?一個人の感想としては旧型に比べて大幅にパワーアップしたようには感じ取れませんでした。カタログ値では23%アップとの事ですが、その23%アップを肌で感じ取るのは難しいのかもしれません。
では23%アップというのは嘘なのかと言えば、そうではないと思います。同じ重さのペットボトルを風力で動かす独自検証では、何度検証しても新型の方がペットボトルをより遠くへ動かすことが出来ました。なので、風力は確実にアップしていると思われますね!
低騒音化は一発で体感できるレベル
新型UB185Dの静音性に関しては一発で体感できるほどの低騒音化が実現していると思います!旧モデルの運転音は「キーン」という高音が発せられ、耳鳴りがする程の騒音でしたが、新型の運転音はこもった様な低音で耳障りになる「キーン」という音はしません!
音の聞こえ方というのは個人差がある部分ですが、個人的にかなり低騒音になったと思います。運転音の新旧比較はほとんどの方が一発で体感できるはずです!
因みにカタログ値だと従来モデルよりもマイナス4デシベルの低騒音化となっておりますが、手持ちの騒音計で至近距離騒音を計測したところ、強モード比較で約10デシベルも騒音が低下していました。10デシベルの低騒音化のアドバンテージは大きいですよね!これだけ差があると、旧モデルはうるさ過ぎて使いたくないです(笑)
運転音比較(実測値)
以下至近距離での騒音計測実測値です。どのモードでも新型が静かな数値となっています。
モード | UB185D【新型】 | UB182D【旧型】 |
---|---|---|
強モード | 86.6dBA | 97.2dBA |
中モード | 70.4dBA | 75.4dBA |
弱モード | 67.4dBA | 69.3dBA |
騒音デシベルの目安。
音量dB | 状況 |
---|---|
~60 | 銀行窓口周辺/博物館館内/役所の窓口 |
~70 | バス車内/コーヒーショップ店内/新幹線車内 |
~80 | 地下鉄車内/主要幹線道路(昼間)/せみの声 |
~90 | パチンコ店内/ゲームセンター |
運転騒音比較動画です。こちらも参考にしてみてください。
まとめ
マキタから新発売された18VブロワUB185Dは従来型のUB182Dと同価格ながら、風量アップ、そして体感できるほどの低騒音化仕様となっております!
記事冒頭でも触れましたが、この記事を執筆している2020年4月現在、市場にはまだまだ旧モデルが当たり前のように販売されています。これからマキタの18Vブロワを購入するのであれば絶対にUB185Dを買ったほうがお得ですので、間違って旧モデルを購入しないようにしましょう!
今回の記事がマキタブロワを購入予定の方に少しでも参考になれば幸いです!
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