2018年8月末に発売されたばかりのマキタ新型カプセル式10.8V掃除機「CL108FD」を早速分解してみました!
おそらくCL108FDの分解は現時点で世界初、最速だと思われます(笑)購入日に分解するという暴挙で、すでにメーカー保証を放棄しております。故障したから分解するのではなく、ただ分解してみたいから分解したまでです!
CL108FDはマキタの10.8Vスライド式バッテリーシリーズの既存機種CL106FD、CL107FDの姉妹機種と言われていますが、中身はどうなっているのか気になるところです!
※注意!メーカーでは掃除機の分解、改造を禁止しています。個人で分解した場合、保証、修理を受けられない可能性が高いです。分解する場合、全ては自己責任であることを承知の上で行って下さい。
分解準備
本格的な分解をしていく前に、工具無しでで外せるパイプ類やバッテリーを外しておきます。
プレフィルタ、フィルタも捻って取り外します。こちらのはずし方は取説にも記載されていますので、外し方が分からない方は取説を参考に外してみてください。
分解
ここからは工具を使って分解していく事になります。まずはここの7箇所のプラスビスを外していきます。ドライバーサイズはプラスの2番が最適かと思います。
ビスを全て外したら掃除機のケースを開きます。ケースを開くとフィルター部の骨組とフィルターも分離されます。
モーターユニットをケースから持ち上げ、モーター後ろに繋がっているギボシを引っ張り外します。これでモータユニットが取り出せます。このとき、外し難い場合はペンチなどでギボシを掴むと良いです。
ケースに固定されている配線、コントロールユニット、LED照明、排気フィルタ等を慎重にはずしていきます。排気フィルタはツメに引っかかっているだけで、ボンド等で固定はされていません。配線の配置等は元通りに戻せるように覚えておくと良いです。この画像があれば問題ないですけどね!
ケースに固定されていたコントロールユニット、排気フィルタが外れました。
モーターユニットを覆っているラバーを捲って取り外します。
マイナスドライバーでツメをこじり、ファンカバーを外します。因みにこの色のファンカバーは今までマキタの掃除機を何機も分解してきましたが、初めて見るパーツです。CL108FD専用品かもしれません。
これにてCL108FDの分解は完了です!他のマキタ掃除機同様、構造がシンプルで分解は簡単でした!慣れれば3分で分解できそうなレベルです。
分解した記念に各パーツを撮影しておきました。CL108FDはこれらのパーツで構成されています!こうしてパーツを見ると、やはりCL106FDやCL107FDと共通の物も多いですね。排気フィルターなどは姉妹機全て共通ですね!
CL107FDのモーターユニットと比較
私は分解前、CL108FDのモーターユニットはCL107FDのものと共通なのではないかと予想していましたが、残念ながら予想は外れました(涙)
微妙にモーターを固定するベースの大きさと厚みが違うようです。CL107FDのモーターベースが少しだけ大きく、厚みがあるみたいです。
ちなみにモーター自体はCL108FDとCL107FDと共通の型番で、「マブチモーター」製でした。ファンを上手く外せる技術を持っていれば、モーター単品購入して交換も可能かもしれません。
組み立て
分解したパーツを眺めて酔いしれるのをやめ、早々組み立てていきます!まずはファンカバーをモーターユニットベース取り付けます。取り付けの際はモーターユニットベースの突起と、ファンカバーの切り欠きを合わせてはめ込みます。
ラバーも突起部を合わせ、しっかり取り付けます。
ケースに排気フィルターを取り付けます。排気フィルター取り付け部は釣り針の「返し」のような構造になっていますので、しっかり押し込んで取り付けます。
もう片方のケースにも排気フィルターを取り付けます。
ケース左側に配線、コントロールユニット、LED照明、スイッチパネルを元通り取り付けます。
モーター端子に配線を取り付けます。モーターには赤いマークがありますので、マークがある方にオレンジの配線ギボシを取り付けます。
モーターユニット突起部がケースのここに収まるように取り付けます。
モーターユニットやコントロールユニット基板、配線、ストラップ等が正しく配置されているか確認!
7箇所をビス止めしていきます!ビス止めする際は力加減に注意してください。ねじ山は意外に脆く、少し無理をすると直ぐに壊れ、バカになってしまいます。ビスを締め込んでいって、「ギュっ」と抵抗を感じたらそれ以上締めこまないようにするのがポイントです!それでもしっかりネジは効いてます!
フィルターの骨組を二箇所のツメに合わせて指で押し込んで取り付けます。
スポンジフィルターをファンの前面に取り付けます。
フィルタ、プレフィルタ、カプセルを取り付けて動作確認したら組み立ては完了です!
使用した道具
CL108FDを分解する上で、特殊工具は必要なく一般的なプラスドライバーとマイナスドライバーがあれば分解、組み立て可能です。
まとめ
CL108FDを分解してみた結果、分解は簡単で姉妹機CL106FD、CL107FDにも使用されている共通パーツが多いことが判明しました。しかし、モーターユニットに関してはCL108FD独自の物が使用されており、CL107FDとは別の物でした。
この記事を執筆している時点の日付では、CL108FDが故障していたり、不具合が出ている方は皆無だと思いますが、何時かメンテナンスなどでCL108FDを分解する方がいる場合、参考になれば幸いです。
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