マキタのリチウムイオンバッテリーシリーズの10.8V式スライド式、14.4V、18Vには購入時、このような半透明のカバーが付属してきます。
一見ただの新品保護カバーで、直ぐに捨ててしまう方もいるかと思いますが、実は捨てずに保管していた方がよいカバーです。※画像は10.8Vスラド式ですが、14.4V、18Vにも同じようなカバーが付いています。
今回はこの半透明のカバーがなぜ必要なのかを、分かりやすくご説明したいと思いますので、これからマキタのバッテリーを新品で買う方や、セット品にバッテリが付属してくる方の参考になれば幸いです。
カバーの役割
カバーの役割としては、バッテリを使用しないときバッテリをホコリや水などから守るためのものとなっております。至極当たり前な事ではあるのですが、なぜバッテリーの上部を水やホコリから守る必要があるかというと、バッテリの構造に秘密があります。
まずここの赤丸部分はバッテリから本体に電気を供給したり充電器から電気を供給される接点ですので、当然ホコリや水がかかると良くないのは分かりますよね。
そして意外と知られていないのが、水色部分の穴です。実はここは充電器ファンからの送風を循環するための吸気口と排気口なんです。
ですので、そこから水が入ってしまったり、ホコリが入ってしまうと良くないですし、給排気口やバッテリ内がホコリ等で詰まってしまうのもバッテリに悪影響です。
それを防ぐためにも、バッテリーを使用しないときはカバーを被せておいたほうがよいという事ですね!
冷却システム
マキタの10.8Vスライド式14.4V、18Vリチウムイオンバッテリーは充電器ファンから送風された風をバッテリー内に取り込み、効率よく冷却して排出することで急速充電を可能にし、バッテリーの寿命も伸びるようになっています。
イメージとしてはこの様になります。充電器から送風された風がバッテリ内を通り冷却し、排出されていくイメージですね。
バッテリーの吸気口と排気口が詰まっていると、うまく冷却できませんので、バッテリーの寿命を縮めてしまうことにも繋がります。
バッテリーの接点はもちろんの事、給排気口にもホコリが入ったり詰まらせないようにすることが、いかに大事か分かると思います。
無論バッテリ側のみならず、充電器の送風口もホコリがたまったり詰まったりしないよう日常メンテが必要かと思います。
すでに捨ててしまった場合
バッテリーカバーを既に捨ててしまった方も多いと思いますが、カバーはバッテリー接点部や、冷却通気口にホコリや水が入らないようにするためのものですので、カバーの変わりに袋で包んだり、箱に入れて保管しても良いと思います。
ちなみにメーカーではカバーだけの品番が存在し、購入も可能です。
ということで、今回はマキタのリチウムイオンバッテリーカバーの役割と必要性をご紹介しました。いままでカバーを直ぐに捨てていた方や、カバーが何のためにあるのか分からなかった方の参考になれば幸いです!
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