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ハイコーキ サイクロンコードレスクリーナー R36DASCの分解清掃

1年間365日、毎日使い続けたハイコーキ36Vサイクロン式コードレスクリーナーR36DASCを分解清掃してみる事にしました。

使用状況は、掃除機掛け1回に要する運転時間が大体10分位で、フローリング、畳、じゅうたんの掃除機掛けをする感じですね。ペットなどは飼っておらず、動物の抜け毛などはありません。

今回分解するわけですが、何か不具合や故障があるという事ではありません、メッシュフィルタ、高機能フィルタ(HEPAフィルタ)は3ヵ月に一度位のペースで洗浄しており、吸引力も落ちている感じもしません。

では、なぜ分解してみるのかというと、単純に好奇心ですね!

1年間毎日使い続けたR36DAの掃除機内部がどれ位汚れているのか、内部構造はどうなっているのか気になるので分解してみる事にしました。

メーカーでは個人による分解を推奨しておらず、分解することで保証や修理が受けれなくなる可能性があります。分解する際は何が起きても自己責任となります。

目次

本体の分解

サイクロンユニットをひねり、本体から取り外します。サイクロンユニットの外し方は取説にも記載されていますので、皆さんもご存じかと思います。


高機能フィルタを回し、高機能フィルタの溝と本体の突起部を合わせ、取り外します。


バッテリー取り付け部のクッションスポンジを掃除機ケースの分割部に合わせてカッターでカットします。


本体右側にある7本のプラスビスを取り外します。ドライバーのサイズは2番が良いでしょう。


掃除機本体のケースを慎重に分離します。


ストラップ、配線、スイッチ、LED、ブラシレスモーターを本体から取り外します。配線を取り外す際は取り回しがどのようになっていたのかを意識しながら外し、組み込む際は元通りに取付けられるようにします。写真を撮っておけば後からでもどのような取り回しになっていたのか分かりますので、不安なかたは写真を撮っておくと良いですね。


排気フィルタは接着剤で点付けされていましたので、基本的に取りし不可みたいです。引き千切って取り外す事も出来ますが、今回は外さない事にしました。


3カ所の爪をマイナスドライバー等で起こしながら、ブラシレスモーターカバーを取り外します。


メッシュフィルターを取り外します。メッシュフィルターはただハマっているだけなので簡単に取り外せます。


ブラシレスモーターの固定台座防振ゴム2個を取り外します。


これで掃除機本体の分解はおしまいです。R36DASCの構造はシンプルで、個人的にマキタのカプセル式掃除機よりも分解は簡単な印象です。

電子部品の観察

折角分解したので、モーターなどの電子部品を観察してみましょう。

こちらR36DASCに搭載されているブラシレスモーターです。Nidecと記載されていたシールが貼られておりましたので、ブラシレスモーターは日本メーカーの日本電産株式会社製である事が分かります。※マキタの掃除機はマブチ製モーター搭載が多い。

日本電産株式会社は精密小型モータの開発、製造において世界一のシェアを誇るようですので、かなり信頼性の高いモーターである事は間違いなさそうです。実物を見た感じも作りがしっかりしていたので納得です。

ファンはかなりの小型でした。こんなに小さいのにあの吸引力って凄くないですか!

ファンは金属製なので仮に異物が入り込んでしまっても簡単に破損することはないでしょう。所々にある切欠きはおそらく重量バランスを調整するためのものですね。デフォルトの仕様で欠けとかではないです。


モーターの基板もしっかりとしたもので、防塵防止処理がされていますね。


以下はスイッチ基板、バッテリーターミナル部、LED部の拡大画像です。

本体内部の汚れ具合について

1年間毎日使用したR36DASCという事で、本体内部がある程度汚れていると思っていたのですが、予想に反して汚れは殆どありませんでした。なにより驚いたのが細かいホコリの付着すらありません。排気フィルターも見た感じ超綺麗です。汚れているのは高機能フィルタ(HEPAフィルタ)だけでした。


ハイコーキの2段サイクロン掃除機R36DASCは、サイクロン分離と高機能フィルタ(HEPAフィルタ)によって埃や粉塵を99%位シャットアウト出来ているのではないでしょうか。


掃除機本体内部が汚れていませんので、すなわち排気もクリーンという事です。R36DASCは排気がクリーンな掃除機である事が今回の分解ではっきりと分かりました。

排気がクリーンな掃除機をお探しの方にはR36DASCを自信を持っておすすめできますね!

サイクロンユニットの分解

ダストケースを取り外します。


メッシュフィルターを反時計回りにひねり、取り外します。


サイクロンユニット前部のプラスビスを4本取り外します。


サイクロンユニット後部のプラスビス4本を取り外します。


サイクロンユニット前側の部品を取り外します。


裏側に付いているゴムパッキンを取り外します。


側面に付いているゴムパッキンを取り外します。


サイクロンユニット内部部品を取り外します。


底部に残ったゴムパッキンを取り外します。


逆止弁ゴムを取り外します。


サイクロンユニットの分解は以上です。サイクロンユニットはそこそこ汚れていたので、掃除機本体と違って分解した甲斐がありましたね(笑)

床用ノズルの分解(掃除機ヘッド)

ローラーの隙間にマイナスドライバー等を差し込んでひねり、ローラーとシャフトを取り外します。


ゴムワイパーの端をペンチ等で挟み、慎重に引き抜きます。


ワイパーゴムの端が引き抜けたら、手でゴムを引き抜いていきます。


プラスビス4本をドライバーで取り外します。床ノズルのビスのみ本体とサイクロンユニットのビスと形状が異なりますので、外したビスは分けておきましょう。


ケースを分離すると各パーツを取り外す事が出来ます。床ノズルの分解は以上です。床ノズル内部もそこそこ汚れている感じですね。

清掃と洗浄

R36DASCの構成部品の中で水洗いできないのは電子部品のみです。基本的にそれ以外は全て丸洗い可能となっております。


電子部品はエアダスターやブロワなどで埃を吹き飛ばすことになりますが、今回は電子部品にホコリすら付いていないので、ブロワでエアブローしても特に変化なしでした。


メッシュフィルタと高機能フィルタ(HEPAフィルタ)は手が熱く感じない程度のお湯で洗う事が推奨されております。


私は汚れが酷い場合は歯ブラシで軽く撫でるように洗っています。これまでずっとこのやり方ですが、フィルタが破れたり痛んだ事は無いですね。


高機能フィルタ(HEPAフィルタ)を洗浄しても汚れが取れなかったり、破損した場合は新しいものが売っていますので、そちらを購入しましょう。


メッシュフィルタ、高機能フィルタ(HEPAフィルタ)以外の部品は中性洗剤を使用して洗っていきます。入り組んだ部分を洗う時はダスター刷毛が便利ですね。


細かい所は使い古しの歯ブラシを使用してお掃除。


パイプ類内部は100均で売られているパイプブラシを使用するのがおすすめです。


洗浄が済んだらすすいだ後、しっかりと乾かします。

組立て

組立ては基本的に分解の逆手順となりますが、何点かポイントがありますので参考になればと思います。

本体の組立てのポイント

配線の取り回しが間違ていないか確認し、ケースを合わせた際配線が挟まらないようにします。また、ストラップの付け忘れにも注意。


モーターの前側のフィッティングも確認、隙間がないように設置します。

ケースの7本のビスを締める際は一度に一か所を最後まで締め込むのではなく、全体のビスを均等に仮締めし、最後に本締めを行うようにしましょう。本締めと言ってもケースは樹脂製ですから、締め過ぎに注意しましょう。

サイクロンユニット組立てのポイント

サイクロンユニットを組み込む際、ここのゴムパッキンをピッタリと納めるのが少々難しいと思います。割りばしやマイナスドライバーで押し込んでも良いですが、もっと簡単な方法があるのでご紹介いたします。


ゴムパッキンをあらかじめサイクロンユニット内部部品にこのようにセットします。


ゴムパッキンを上にした状態でサイクロンユニットケースに差し込んでやります。


ゴムパッキンに隙間が出来ることなくバッチリと組み込む事が出来ます。

床ノズル組立てのポイント

取り外したワイパーゴムを元に戻すのは意外とコツが必要です。先ずは爪の所に石鹸水を塗布します。シリコングリスがある場合そちらももおすすめ。


ワイパーゴムを爪の所にハマるように押し込んでやります。


全体がハマったら最後に爪の所をマイナスドライバー等で確実に押し込みます。


ローラーの取り付け時もポイントがあります。ローラーシャフトには切欠きがあり細くなっている方を立て(垂直)にして取り付けます。


このようにセットしローラーを押し込むことでローラーはノズル本体にパチンと嵌ります。

組立て後の動作確認

ハイコーキ36VコードレスサイクロンクリーナーR36DASCの分解、掃除が完了したので動作確認をしてみます。

問題無く動作しました。分解洗浄は問題なく出来たようです。

R36DASC本体は分解清掃する必要なし

今回1年間365日毎日使っていたR36DASCを全部バラバラにして分解洗浄てみて分かったことは、メッシュフィルタ、高機能フィルタ(HEPAフィルタ)を定期的に掃除していれば、掃除機本体は殆ど汚れていないことが分かりました。

ですから、R36DASCを長い事使用していたとしても、メッシュフィルタ、高機能フィルタ(HEPAフィルタ)さえしっかりとメンテナンスしているのであれば、本体内部の汚れを気にする必要は無いと思います。

サイクロンユニット、床ノズルは本体と異なり、1年近くの使用でそこそこ汚れますので、気になるのであれば1年毎に分解清掃しても良いかもしれないですね。

R36DASCユーザーの皆様、そしてこれからR36DASCを購入予定の方は参考になればと思います。

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