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マキタ 充電式 空気入れ MP100DZ 10.8V 購入レビュー

電動ツールメーカーマキタからコードレス充電式空気入れ(エアインフレーター)MP100DZが新発売されましたので早速購入してみました!

使用バッテリーは同社で人気のコードレス掃除機CL107FDと同じ10.8Vスライドタイプ。今のところ14.4Vや18Vバッテリ用のラインナップは無いようですが、今後展開される可能性もありそうですね!

MP100DZは愛車のタイヤ空気圧管理はもちろんの事、自転車の空気入れ、ボールや浮き輪等への空気充填が気軽に出来ますので、日常からレジャーまで幅広く使えます。

コードレス充電タイプで携帯性に優れますので、空気を入れるためだけに大きなAC100V家庭用電源エアーコンプレッサーを買うまでもないという方にも便利な商品かもしれません。

タイヤのエア圧管理だけのためにエアコンプレッサーを買うと、大きくて邪魔ですし、エアホースやエアチャック、エアゲージなども揃える必要がありますが、マキタMP100DZには、コンパクトなボディにエアホース、チャック、ゲージが全て備わっており、めちゃくちゃスマートです♪


本体のみのMP100DZと本体、充電器、1.5Ahバッテリー、ケースがセットになったMP100DSHの2ラインナップがありますが、私は既に10.8Vスライドバッテリーを所持しておりますので本体のみ購入しました。

モデル型式付属品定価(税抜)
MP100DZ本体のみ9900円
MP100DSH本体、充電器、1.5Ahバッテリ、ケース付き20300円

今までコードレス空気入れと言えば通販などでよく見かけるエアホークプロやアストロプロダクツのエアインフレーターなどが有名でしたが、今回絶対的な信頼を持つ電動工具メーカーマキタからリリースされましたので同社の10.8Vスライドバッテリーをお持ちの方、これから充電式空気入れを購入予定の方はこちらも要チェックですね!

目次

MP100DZの仕様

●バックライト空気圧表示パネル(単位切替可能PSI/bar/kPa)
●LED照明(主電源オン時点灯)
●空気圧設定範囲:20~830kPa
●最高圧力:830kPa(121PSI)
●吐出量:10.0L/min(200kPa時)
●ホース長:650mm
●本機寸法:長さ235mmx幅74mmx高さ173mm(BL1015装着時)
●質量:1.1kg(BL1015装着時)
●保証:購入日から1年(取扱い説明書最後のページに必要事項記載)
●製造国:中国
●標準付属品:米式チャック(本機取付)、英式バルブ用アダプタ(本機取付)、仏式バルブ用アダプタ、ボール用アダプタ、浮き輪用アダプタ


1充電の作業量目安

BL1015バッテリ使用時、空気が入っていない状態からの充填目安回数。バッテリの充電状態や作業条件により異なりますので、目安程度にご覧ください。

種類1充電あたりの作業量備考
クルマ約2回215/60R16
一般自転車約46回26インチ
ロードバイク約20回700×23c
ボール類約63回サッカーボール5号
ビーチボール約54回ビーチボール直径30cm

使い方

MP100Dで空気を充填する際は、バッテリーを取り付け、充填対象物に合わせてアダプタを選んで取り付けます。主電源を入れ、エア圧単位セレクトボタンで単位を選びます。

+-ボタンで任意の圧力を設定したらトリガーを引いて空気を充填します。設定圧に達すると充填は自動停止します。


※連続使用時間は5分間です。5分を超える場合、一度停止し、5分間冷却した後再稼動します。

各種アダプタの着脱方法

本体ホース付属のエアチャックのロックレバーを解除状態にしておき、各種アダプタを奥まで差し込んだらロックレバーを倒してロックします。取り外しは逆手順です。

クルマやバイクの米式バルブにチャックをセットする際も同じ方法となりますが、ロードバイクなどの仏式バルブのときは、はじめにアダプタを車両側に取り付けてからエアチャックをロックする形になります。

アダプタの品番と価格

各種アダプタは破損、紛失してしまっても別売りで購入することが可能となっています。これは地味に嬉しいですね。こういった細かい部品にも品番が存在し、後から買い直せるのはマキタならでわです!

名称品番価格(税抜)
英式バルブ用A-68074370円
仏式バルブ用A-68080370円
ボール用A-68096370円
浮き輪用A-68105370円

運転騒音

MP100DZの運転音を手持ちの騒音計で計測してみました。計測した結果、無負荷、負荷時共に95dB付近を記録しました。この数値は結構うるさい部類に入ると思いますので、早朝や夜間、閑静な住宅街での使用は控えたよさそうです。

ちなみにこの数値はアストロプロダクツのコードレス空気入れ(18V)よりもちょっとだけうるさいです。

音量dB状況
~60銀行窓口周辺/博物館館内/役所の窓口
~70バス車内/コーヒーショップ店内/新幹線車内
~80地下鉄車内/主要幹線道路(昼間)/せみの声
~90パチンコ店内/ゲームセンター

タイヤに空気入れてみた

満充電した1.5AhバッテリーBL1015を取り付け実際に車、バイク、自転車のタイヤにエアを充填してみました。


タイヤ種類タイヤサイズ状態所要時間
商用車タイヤ195/80R15(LT)100kpaから300kpaまで充填6分19秒
軽自動車サイズ155/65R14100kpaから200kpaまで充填1分27秒
スクーター3.00-10ブヨブヨな状態から125kpaまで25秒
一般自転車700×35cブヨブヨな状態から実用的に乗れる硬さまで充填十数秒

バイクや自転車などはタイヤの体積も小さくエア充填容量が少ないので、短時間で充填できましたが、ある程度空気が抜けた状態のクルマのタイヤへの充填は結構時間かかりますね。

特に高気圧域や大きいタイヤだと余計に時間がかかる印象です。やはり10.8Vだとパワー不足なのかもしれませんので、18V仕様が欲しくなりますね。マキタの今後のリリースに期待したいところです。

ちなみに以下の表はアストロプロダクツ製の充電式エアインフレーター(18V)のエア充填時間データです。電圧の違いもあるのかもしれませんが、全てにおいてマキタMP100DZの数値よりも優れています。騒音値に関してもアストロプロダクツ製の方がちょっとだけ静かです。

クルマの種類タイヤサイズタイヤの状態所要時間
軽自動車155/65R13100kpaから200kpaまで充填約1分7秒
商用車バン195/80R15(LT)100kpaから300kpaまで充填約5分13秒
2トントラック195/85R16(LT)100kpaから500kpaまで充填約12分16秒
スクーター3.00-10ブヨブヨな状態から125kpaまで約18秒
自転車700×35cブヨブヨな状態から実用的に乗れる硬さまで充填約十数秒

MP100DZはアストロプロダクツのエアインフレーターよりもエア充填時間が多少劣りますが、実際クルマのタイヤ空気圧が自然に抜けるのはせいぜい20~30kpa程度が現実的。その程度のエア充填であればストレスなく短時間で完了しますので、日常のエア圧点検には重宝すると思います!

まとめ

  • クルマのタイヤは微調整が現実的
  • バイクや自転車、ボールへの充填は短時間で出来る
  • 運転音は意外にうるさい
  • 携帯性と手軽さはグッド
  • 現状でアストロプロダクツの充電式空気入れの方が優勢
  • 18V仕様がリリースされることに期待※後に発売されました

今回マキタのMP100DZを購入して実際に使ってみての感想は、もうちょっとパワーが欲しいと思ったのが第一ですね。

私はアストロプロダクツの18V充電式エアインフレーターも所持していますが、エア充填時間を比べるとマキタMP100DZは多少劣っています。バッテリ電圧の差が大きいのかもしれませんが、MP100DZはちょっと力不足ですね。

また、電圧が10.8Vなのでパワーが無いのは仕方ないにしても運転騒音値までもがアストロプロダクツのエアインフレーターよりも劣っているのは残念ですね。マキタは国内屈指の電動工具メーカーですから、他社にはない優れた性能や機能を期待した次第です。

今後マキタで14.4Vや18V仕様の充電式空気入れをリリースするかは不明ですが、もしリリースする際には国内ナンバーワン工具メーカーにふさわしいパフォーマンスを発揮する仕様で、アストロプロダクツのエアインフレーターを凌駕するような商品をリリースして欲しいと思います!

ちょっと辛口な感想にはなったものの、MP100DZは全く使えない商品かといえば、そうではありません。これを所持していれば車やバイクのちょっとした空気圧調整や継ぎ足しなどの際超便利だと思いますよ!エアコンプレッサーだとホースの接続やら、嵩張るやらで結構準備が面倒な事多いですからね!

ただ、自転車やボールへの空気充填メインで使うのでしたら、MP100DZをわざわざ購入するメリットははほぼないと思います。小容量の空気充填であれば正直手動の空気入れで十分です!既にマキタ10.8Vスライドバッテリを所持している方なら、本体のみ購入で済みますが、充電器、バッテリとフルセットで揃えるとなると結構な金額になりますからね。

動画版レビュー

こちらの動画は今回の記事をまとめた内容のものです。こちらも是非参考にしてみて下さい。

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