軽量コンパクトで大人気のマキタ充電式クリーナーですが、軽量モデルといえるのは正直10.8Vモデルくらいまでかと思います。人気ナンバーワン機種と言われるCL107FD(10.8V)は1.5Ahバッテリー装着時の重さが約1.4kgとなっており取り回しがほんと楽です!
一方で18Vモデルとなるとスタンダードな3.0Ahバッテリー装着時で重量は大体1.75kg前後、大容量6.0Ahバッテリー装着となると1.80kg前後となります。
10.8Vに比べて吸引力は強いですが、300g以上重くなりますので、連続運転時の腕への負担は大きくなります。特に何度も掃除機の上げ下げを必要とする階段などの掃除機掛けにおいては、その差は顕著です。
また、マキタ掃除機の大人気アタッチメントであるサイクロンアタッチメントを取り付けるとなると更に重くなり、3.0Ahバッテリ装着時で約2.1kgとなります。画像は18V最強モデルCL281FDにサイクロンアタッチメントを取り付けたもの。
掃除機をかけているときはヘッドが地面に着いていますので、直接2.1kgの重さを持ち上げているわけではありませんが、連続運転は疲れますよね!
このようなユーザーの意見を聞き入れてくれたのか分かりませんが、マキタでは18V掃除機専用のセパレートバッテリアダプタBAP18Cを発売しています。
マキタ掃除機ユーザーからはあまり認知されておらず、この商品の存在を知らない方も多いかもしれませんが、しれっとカタログに記載されています。
本記事で述べている重量はストレートパイプとヘッドノズルを含んだ重量です。いわゆる立って使用する際のスティック状態です。マキタカタログ値だとストレートパイプとヘッドノズルが付いていない状態の重量が記載されています。
軽量であるという印象を強調するためにそのような記載にしているのかもしれませんが、実際は立って使用することが多いので、カタログにはストレートパイプとノズルが付いた状態の重さを記載してほしいものです。
BAP18C(品番A-69870)とは
バッテリアダプタBAP18Cはマキタ18V掃除機専用のバッテリアダプタで、掃除機本体とバッテリを分離してくれるアイテムです。
掃除機のバッテリーを装着する部分にアダプターを差し込み、バッテリーはケーブルで分離するといったものですね。
重たいバッテリーはベルトループやベルトに取り付けられるので、掃除機は本体のみを持っているのと同じくらい軽くなります!※カラビナ付属しませんので自分で購入する必要があります。
本体のみの重さとなれば、18V機種でも1.4kg前後となりますので、軽量な10.8V機種のバッテリー装着状態と同等となりますね。腕への負担は激減レベルです♪
掃除機側に取り付けるアダプタの重量は約180gです。マキタ18Vバッテリで一番小型のBL1815N(1.5Ah)の重さが370gほどですので、それの約半分の重さとなります。
ベルトフックのところにはロックが付いており、体が動いていても簡単に外れないようになっています。脇にある黒いボタンはロック解除ボタン。この辺の考慮はありがたいです。バッテリーは重いので、万が一外れて落下したら怪我の恐れがありますからね!
仮に怪我をしなかったとして、落下してバッテリーが破損したらそれはそれで痛手です。バッテリーは決して安いものではありませんから!
主要機能 | |
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コード長 | 1.0m(Φ7.2mm) |
対応バッテリ | BL1815N、BL1820B、BL1830、BL1830B、BL1840、BL1850、BL1850B、BL1860B |
対応機種 | 18V充電式クリーナー |
重量 | 0.39kg |
品番 | A-69870 |
定価 | 5500円(税抜) |
機動性は失われる
バッテリアダプタBAP18Cの大きなデメリットとして、折角のコードレスクリーナーに余計なコードが付いてしまいますので、コードレスほどの取り回しの良さ、機動性が失われてしまうという事がありますね。
また、コードが付いているので使用後気軽にクリーナースタンドに立てるという事が難く、いちいちアダプタを取り外す手間があったります。
掃除機のストラップに吊るすことも可能ですが、重心がアンバランスになるので転倒リスクが高いです。
サッと取り出し、いつでもすぐに掃除機掛けをしたい方にはあまりおすすめできないです。どうしても重いのが苦痛だったり、広い範囲を連続運転して使用する清掃業者向けのアイテムなのかもしれません。
バッテリーの小型化で軽量化
機動性を損なわず軽量&快適に使用したい場合、バッテリーの小型化も有効です。
マキタ純正の1.5Ahや2.0Ahバッテリーであればバッテリー重量が370g前後なので、掃除機に取り付けても1.5kg程度(サイクロンアタッチメント無し時)で収まります。
ただし、バッテリーを小型化しますと容量も少なくなりますので、連続使用時間は短くなり、充電頻度は多くなるという欠点もあったりします。あと、容量小さい割には価格が高いですね。
ですから、バッテリー小型化で掃除機を軽くするのか、バッテリアダプタBAP18Cを使用して掃除機を軽くするのかは用途や個人の好みになりますね。
インパクトドライバーなどには使える?
BAP18Cはメーカー側で18V掃除機専用品と言っていますが、掃除機以外でも使えるのか気になる方もいると思います。
お任せください(笑)試しにインパクトドライバーで使用してみました!使用してみたところ何の問題も無く動作しました。
ちょっとだけ違和感があるとすればコードが工具の前側に来てしまう事くらいですかね。掃除機以外でも使えるのかどうかと言えば使えるというのが答えとなります。
但し、メーカーが掃除機専用品と言っていますので、掃除機以外の高負荷のかかる電動工具に使用した場合、機器に何らかの不具合が生じる事もあると思います。
なので掃除機専用で使用するのが無難だと思います。とは言えマキタの商品なので安全マージンもそれなりに取っているでしょうから簡単に壊れる事はなさそうですけど。
BAP18というモデルもある
マキタではインパクトドライバーなどの電動工具用のBAP18(品番A-65165)というバッテリアダプタも販売しています。掃除機以外の電動工具でバッテリを分離したい場合はそちらを使用するのが無難です。
BAP18はBAP18Cと異なり、アダプタコードの向きが逆になりますので工具の後ろ側にコードが出ます。電動工具の多くはコードが後ろ側になったほうが使いやすいですよね。
動画版
記事で伝わりにくい部分の補足としてご覧いただければと思います。
まとめ
マキタ18V掃除機を使用している方で、重すぎて困っている方はバッテリアダプタBAP18Cを検討してみてはいかがでしょうか!
コードが付いてしまう事で機動性や取り回しはやや劣りますが、腕への負担は間違いなく軽減され、連続運転が楽になると思います!
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