アストロプロダクツが展開する18Vリチウムイオンバッテリー充電式工具シリーズ「EVO18」のエアインフレーターを購入してみましたので、仕様や使い勝手、エア充填能力などを検証レビューしてみたいと思います。記事の下の方には動画版レビューもあります!記事を読むのが面倒な場合そちらをご覧頂くことおすすめします!
充電式エアインフレーターとは何かと言うと、簡単に言えば携帯空気入れですね。クルマやバイク、自転車のタイヤに空気を充填したり、浮き輪やボールに空気を充填するときに使用します。充電式エアインフレーターは電源コードが不要でどこにでも持ち運べるのが最大の特徴でありメリットと言えます。
私はマイカーのタイヤエア圧管理にAC100Vのエアコンプレッサーを使用していますが、毎回電源コードを繋いでエア充填し、更にはエアホースを接続するのがとても面倒に感じていました。そんなときアストロプロダクツの店舗で充電式エアインフレーターを見つけて魅力を感じ、衝動買いました!果たして充電式エアインフレーターの実力はいかに!?
エアインフレーターの仕様
●充電器とバッテリは別売り
●本体サイズ:L175×W66×H220mm(※バッテリー、ホース含まず )
●ホース長:約500mm(クリップチャック含む)
●重量:約780g(2.0Ahバッテリー装着時1165g)
●最大連続使用時間:約8分(2.0Ah、4.0Ahバッテリー満充電時)
●無負荷回転数:18,000min-1
●最大空気量:14L/min
●最大空気圧力:1,100kPa
●ゲージ使用可能範囲:1,100kPa
●対応バッテリー:2.0Ah(20260000011223)、4.0Ah(2026000011240)
●対応充電器:2026000011257
●LEDライト付
●6ヶ月保証
●付属品:仏式アダプター1個、ニードルアダプター1、浮き輪用アダプター1
別売り充電器とバッテリ
アストロプロダクツの充電式エアインフレーターはバッテリーと充電器が別売りとなっています。バッテリーのラインナップは容量の異なる2.0Ahと4.0Ahがありますが、今回は2.0Ahの方を購入しました。
どちらもバッテリー残量表示インジケーター付きです。充電器は2.0Ahと4.0Ah共用となります。これらのバッテリーと充電器があればアストロプロダクツのEVO18シリーズ電動工具に使いまわす事が可能となり、エアインフレーター以外のインパクトレンチやブロワ、ヒートガンにも使用可能です!興味のあるかたはそちらもチェックしてみて下さい!
充電器の仕様
●本体サイズ:W103×D135×H70mm
●重量:400g
●電源コード長:約1.8m
●入力電圧:AC100V・入力電流0.6A、入力電力60W
●入力周波数:50/60Hz
●出力電圧:20V
●出力電流:2.0A
●出力電力:40W
●充電時間:2.0Ah約1時間/4.0Ah約2時間
●本体材質:ABS及びPA(ポリアミド)
●使用環境温度:0~40℃
●6ヶ月保証対象品
2.0Ahバッテリの仕様
●本体サイズ:W75×D117×H49mm
●重量:約385g
●使用電池:リチウムイオン電池
●出力電圧:DC18V
●容量:2.0Ah
●本体材質:PA(ポリアミド)
●使用環境温度:0~40℃
●充電時間:約1時間
●バッテリー残量インジケーターランプ付
●6ヶ月保証対象品
充電器の使い方
充電の仕方は簡単で、充電器の電源コードをコンセントに差込み、充電器の溝にそってバッテリーを奥まで差し込みます。あとは充電器のランプが赤から緑に点灯するまで待ち、充電が終わったら充電器からバッテリーを取り外します。
因みにこちらの充電器には充電完了メロディなどはなく、充電完了はランプの色で判別することになります。充電時間の目安は2.0Ahバッテリーで約1時間、4.0Ahバッテリーで約2時間となっております。
使用充電器 | バッテリ種類 | 充電時間 |
---|---|---|
AP DC18Vリチウムイオン バッテリー専用充電器 | AP DC18V 2.0Ah | 約1時間 |
AP DC18V 4.0Ah | 約2時間 |
エアインフレーターの使い方
充電したバッテリーを本体下部の溝に合わせてパチンっとロックの音がするまで押し込みセットします。取り外すときはバッテリーのロックボタンを押しながらバッテリーを引き抜きます。
あとは空気を入れる対象に合わせてアダプターノズルを選び、アダプターノズルをセットしたら本体のトリガーを握るだけです。基本的にクルマやバイクに空気を充填する場合、アダプターは不要で、本体ホース先端に元からついている米式チャックでエア充填できます。
各種アダプターのセット方法
浮き輪やボール、自転車等に空気を入れるときは本体上部に格納されている各種アダプターを使用します。
ノズル | 用途 |
---|---|
ホース先端の米式チャック | クルマ、バイク等の米式バルブ |
浮き輪アダプター | 浮き輪やエアマット等 |
ニードルアダプター | サッカーボールやバスケットボール等 |
仏式アダプター | 自転車等、仏式バルブ |
アダプターを使用するときは米式チャックのロックレバーを解除状態にしておき、各種アダプターを奥まで差し込んでロックレバーを下げてロックします。米式チャックをクルマやバイクのバルブにセットするときも同じやり方となります。
自転車等で仏式アダプターを使用するときは、最初に自転車側にアダプタを取り付け、後から米式チャックを取り付ける形になると思います。
実際に使ってみた
アストロプロダクツの充電式エアインフレーターの実力を確かめるため、実際にクルマ(タイプの異なる3車種)やバイク(スクーター)、自転車のタイヤに空気を充填してみました。充填スピードや使い勝手はいかがなものか!?以下の表にまとめてみました。
クルマの種類 | タイヤサイズ | タイヤの状態 | 所要時間 |
---|---|---|---|
軽自動車 | 155/65R13 | 100kpaから200kpaまで充填 | 約1分7秒 |
商用車バン | 195/80R15(LT) | 100kpaから300kpaまで充填 | 約5分13秒 |
2トントラック | 195/85R16(LT) | 100kpaから500kpaまで充填 | 約12分16秒 |
スクーター | 3.00-10 | ブヨブヨな状態から125kpaまで | 約18秒 |
自転車 | 700×35c | ブヨブヨな状態から実用的に乗れる硬さまで充填 | 約十数秒 |
充填時間はエアコンプレッサーより遥かに遅い
表の充填時間をご覧頂いた通りで、空気圧が低いタイヤだったり、タイヤが大きく空気容量が多いと所要充填時間がかなり掛かりますね。
同じ条件でAC100Vエアーコンプレッサーを使用してみると時間がかかったとしても1分以内で納まりました。構造や目的が異なるので当たりですが、充填時間の差は充電式エアインフレーターとエアーコンプレッサーで数倍異なります!
充電式エアインフレーターはあくまでも空気圧の微調整や継ぎ足し、出先での携帯用と割り切って使用するアイテムだと思います。自分もそのような目的で購入しています。使用前から大体予想はしていましたが、充電式エアインフレーターの実用レベルはこんなものでしょう!
大きな浮き輪やエアマットへの充填もかなりの時間を要すと思われます。瞬時にエア充填できるアイテムではありませんので、エア充填に早さを求める方にはおすすめ出来ません。おそらく他メーカーのコードレスインフレーター「エアホーク」シリーズも似たようなものだと思います!
ちなみにタイヤサイズが小さく空気容量の少ないスクーターや自転車のタイヤの場合、ストレスなく直ぐにエア充填できる感じでした。バイカーや自転車乗りの方が遠出するときには携帯空気入れとして結構便利かもしれません!
それから今回試していませんが、サッカーボールやバスケットボール、バレーボールなども小さいですので割りと直ぐに充填できると思います。
動作音(騒音)
動作音に関しては無負荷時と充填時で音量の差はあまりないですが、お世辞にも静音とは言えないレベルです。私が所持する騒音計の実測値で88.5デシベルでした。
例えるならばAC100Vのオイルレスエアコンプレッサー作動音に近い音量かと思います。早朝、夜間、閑静な住宅街だと結構響きそうな音量です。
●騒音の目安
音量dB | 状況 |
---|---|
~60 | 銀行窓口周辺/博物館館内/役所の窓口 |
~70 | バス車内/コーヒーショップ店内/新幹線車内 |
~80 | 地下鉄車内/主要幹線道路(昼間)/せみの声 |
~90 | パチンコ店内/ゲームセンター |
本体圧力ゲージの信頼性
取り扱い説明書では本体に付いている圧力計は目安用と記載されていますが、充填後本体ゲージの表示と手持ちのエアゲージで測かって表示された数値はほぼ同じでしたので、意外にも本体ゲージは正確かもしれません。
ただし、100kpa以下のような低気圧だと誤差が大きくいなる印象でした。
バッテリーの減り
今回私が購入した2.0Ahのバッテリー消耗スピードに関しては、それほど悪くない印象です。バッテリー満充電の状態でトラックのタイヤを100kpaから500kpaまでノンストップで12分間連続充填した際、電池残量は2でした。
これだけの長時間連続運転で目盛り1しか減りませんので、出先での空気圧微調整でしたら十分かと思います!バイクや自転車でしたら一回の充電で持て余すほど空気の充填可能ですね。それでも不安な場合4.0Ahバッテリーを購入しましょう!
まとめ
今回アストロプロダクツの充電式エアインフレーターを購入し、実際に使用してみて分かった事をまとめるとこんな感じですね。
- クルマのタイヤ空気圧微調整やちょっとした継ぎ足しに便利
- 低気圧のクルマのタイヤを適正圧に充填するにはかなり時間がかかる
- バイクや自転車、ボール類だと短時間で充填可能
- コード電源不要で携帯性に優れている
- 運転音はそこそこうるさい
- バッテリーは意外と長持ち
- バッテリーは他のEVO18シリーズに使い回し可能
まだ買ったばかりで耐久性などは未知数ですが、本体、充電器、バッテリーともに6ヶ月保証が付いていますので安心して使えます。
レビュー動画
今回記事にした内容の殆どを詰め込んだアストロプロダクツエアインフレーターレビュー動画です。動作音や使用方法などを動画でご覧頂ければと思います。
EVO18シリーズ一覧/品番/価格
アストロプロダクツのEVO18シリーズは同じバッテリーでエアインフレーターのほか、ブロワやインパクトレンチ、ヒートガンなども使いまわし可能です!気になる方は店舗に足を運ぶか通販サイトでチェックしてみて下さい!
私個人的にはヒートガンが気になってます!コードレスヒートガンって結構珍しいですからね!
名称 | 品番 | 価格(税別) |
---|---|---|
1/2DR インパクトレンチ バッテリ、充電器、専用ケース付き | 2005000007514 | 19800円 |
3/8DR インパクトレンチ 本体のみ | 2005000007453 | 4900円 |
エアインフレーター 本体のみ | 2005000007583 | 3900円 |
ブロワ 本体のみ | 2005000007576 | 5800円 |
ヒートガン 本体のみ | 2005000007569 | 8500円 |
専用充電器 | 2026000011257 | 2500円 |
バッテリー2.0Ah | 2026000011233 | 4800円 |
バッテリー4.0Ah | 2026000011240 | 9600円 |
コメント
コメント一覧 (2件)
8分以上使用する場合はモーター冷却後にお願いいたします。
astro-pさん
ご指摘ありがとうございます。取扱い説明書にも記載してありますね。
アストロプロダクツさんの商品にはいつもお世話になっております。
今後も何か購入した際にはブログで紹介していきたいと思います!