ハイコーキ36V(マルチボルト)チェンソーCS3630DBを入手しました。
チェーンソーの使用目的は、庭木の伐採というのもあるのですが、一番の使用目的はジムニーで行く林道散策の際、倒木で道が塞がれてしまっている時の対処のためですね。
林道を走っていると、行くときは何もなかったのに、帰り道に倒木で道が塞がれてしまうという場面がちょくちょくあったりします。
迂回路があり引き返して帰れるなら特に問題にはならないのですが、林道では同じ道を通って帰らなければならない場合も多いです。
そんな時はどうにかして倒木をどかし、車が通れるようにする必要があります。
今までは、ウインチを使用して倒木をどかしたり、牽引ロープで引っ張たり、マキタの電動レシプロソーで少しずつ木を切って何とかしていましたが、何かと手間がかかっていて大変でした。因みに、レシプロソーだと太い木は無理。
そんな時に手軽に持ち運べてサッと使えるチェーンソーがあればと思っていたんです。そこで入手したのがハイコーキのチェンソーCS3630DBというわけです。
CS3630DBを選んだ理由
チェーンソーにはエンジン式もありますが、なぜハイコーキのCS3630DBを選んだのかというと、液体の燃料を車載するのが嫌だからですね。本体タンクと携行缶どちらにしても嫌です。
車内に燃料を積載すると、臭いですし、万が一零れたらフロアマットとかは洗うのも大変ですし、洗っても臭いは残り続ける可能性大です。
ですから、できればエンジン式チェンソーは乗用車には積載したくないですね。積むなら居住席と荷室か分かれているトラックとかですかね。充電式チェーンソーにもチェンオイルタンクは付いているし、チェーンもオイルだらけでは?そこは妥協します。(笑)
エンジン式チェーンソーは燃料を調達するのもひと手間です。ガソリンスタンドで携行缶にガソリン入れてもらって、それにオイルを混ぜて混合油作ったり、もしくはホームセンターなどで混合油を買うなど、色々手間です。
それを考えると私の用途では、やっぱり充電式のチェーンソーに行き着くんですよね!動力源は家で充電したバッテリーでOK!スマートです♪
林道散策に行くときはCS3630DBと所持している2個のマルチボルトバッテリーを満充電して車載していけばかなり心強いはずです!パワーに関しても、Youtubeで実際に30cmほどの丸太を切っている動画拝見する限り、全く問題ないです!
エンジン式のチェンソーに比べればパワーは劣るかもしれませんが、私としては緊急脱出時問題なくそれなりの太さの丸太を切る事ができればそれでOKです!
CS3630DBの特長
高トルクモーターでパワフル切断
モーターの高トルク化により、高負荷切断時でもソーチェンが止まりづらく、負荷の大きい丸太切断でも軽快に作業できます。
高効率・長寿命なブラシレスモーター搭載
ブラシレスモーターとダイレクトドライブ構造(スプロケットとモーターが直結)により軽量・低振動・高耐久を実現。作業がラク&長く使えます。
ツールレスソーチェン交換
ソーチェン交換の完全ツールレス化を実現。軽く回せるテンションダイヤルで、張り調整も簡単です。
大型ノブ
大型ノブを回すだけで再度カバーが外せます。
テンションダイヤル
テンションダイヤルで張り調整もツールレス
電池は2年保証
今回私は本体のみのモデルですが、バッテリーセットの場合、バッテリーに2年間または充電回数1500回(BSL3660は1,000回)以内の保証が付きます。
2年保証は、BSL1460、BSL1860、BSL3660、BSL36A18、BSL36B18、BSL36A18B、BSL36B18Bのみ対象です。
1充電当たりの作業量(目安)
作業内容 | Ah | 1充電当たりの作業量(目安) |
---|---|---|
杉角材 50×50mm | 2.5Ah(マルチボルト) | 約400カット |
チェンソーCS3630DBの仕様
形名 | CS3630DB |
---|---|
モーター | 直流ブラシレスモーター |
ガイドバー長さ | 300mm |
チェン形式 | 90PX-45E |
刃のピッチ | 3/8インチ |
チェンオイルタンク容量 | 100mL |
給油方式 | 自動(吐出量調整式) |
機体寸法(全長×全高×全幅) | 704×247×214mm |
質量※1 | 4.5kg(蓄電池装着時) |
振動3軸合成値※2 | 2.5m/s2 |
使用可能蓄電池※3 | マルチボルト蓄電池(残量表示付)※4 |
使用可能蓄電池形名 | BSL36A18(冷却対応) |
充電時間※5 | 約19分(実用充電)/ 約25分(満充電) |
充電器形名 | UC18YDL2(冷却機能付) |
CS3630DB(XP)標準付属品 (フルセット品) | 急速充電器(冷却機能付)・マルチボルト蓄電池・チェンケース・チェンオイル(50mL)・電池カバー |
CS3630DB(NN)標準付属品 (本体のみ) | チェンケース・チェンオイル(50mL) |
※1:ソーチェン・ガイドバーを含む。
※2:振動3軸合成値は、EN60745-2-13 規格に基づき測定しています。
※3:従来の蓄電池(BSL3620、BSL3626、BSL3660 および BSL18XX、BSL14XXシリーズ)はご使用になれません。
※4:背負式電源 BL36200、 バッテリアダプタ W36-AD、AC/DCアダプタ ET36Aは使用できません。コードが体に絡まりやすい位置にあるため、作業中思わぬ事故の原因になります。
※5充電時間は周囲温度や蓄電池の状態により長くなるときがあります。
セットラインナップと価格
CS3630DBにはバッテリーと充電器が付属したフルセット品と本体のみのラインナップがあります。ラインナップの区別は形式の後に続く()の記号で区別します。
形式 | 価格(税別) |
---|---|
CS3630DB(XP) (フルセット品) | ¥ 61,800 |
CS3630DB(NN) (本体のみ) | ¥ 42,000 |
CS3630DB(ガイドバー長さ300mm)よりもガイドバーが50mm長いCS3635DB(ガイドバー長さ350mm)という姉妹機もあります。こちらはCS3630DBよりも価格が2000円程高くなっています。フルセット品で¥ 63,800、本体のみで¥ 44,000。
開封と付属品のチェック
梱包の箱を開けるとこんな感じです。国内の大手メーカーということもあり、しっかりとした梱包ですね。
付属品も全て入っていました。左から、チェンケース、ガイドバー、チェンオイル、ソーチェン取扱説明書です。
運転準備
工場出荷時、チェンとガイドバーは取り付けられておりませんし、チェンオイルも空の状態なので運転前準備をしていきます。詳細は取説に書かれていますので、取説に従って準備していきます。
チェーンの取付け(交換)
ノブを緩めてサイドカバーを外します。
ガイドバーにソーチェンをセットし、本体スプロケットにかみ合わせます。
ソーチェンには取り付け向き(方向)がありますので間違わないように注意。スプロケット部分には刃の向きを示したイラストが描いてありますので、そちらをしっかりと確認。
サイドカバーを取付け、ノブを仮付けします。なぜ仮付けなのかというと、次にチェンの張り調整をするからです。
ソーチェンの張り調整
ソーチェンの張り調整はガイドバー先端を上げながら、テンションダイヤルを回して行います。テンションダイヤルは上方向に回すと張る事ができ、下方向に回すと緩める事が出来ます。
ソーチェンの張り調整は、ガイドバーの中央付近でソーチェンを軽く持ち上げたとき、ソーチェンのドライブリンクとガイドバーの隙間が0.5mm~1mm程度となるように調整します。
張り調整が済んだらガイドーバーを持ち上げながらサイドカバーノブを本締めします。
チェンオイルの注入
本体側面のチェンオイルタンクに付属のチェンオイルを入れていきます。オイル量は注入口付近にある点検窓から確認します。ボトルの2/3位入ましたので、残りはその都度減ったら補充します。
ここでまさかの事件発生!オイルボトルの先端がオイルタンク内に落ちました(汗)
オイルが出にくいのでちょっとだけ力を入れたら圧が上がって落ちてしまったのだと思いますが、簡単に先端が抜けてしまうボトルもいかがなものかと思いました。
多分私以外でも同じ事態に陥った方もいると思います。ハイコーキさん、オイルボトルの改善をお願い致しますm(__)m
ちなみに今回は自宅でオイルを入れていたのでピンセットを使いタンク内からボトル先端を取り出すことに成功して、事なき終えました。
これが現場でしたらそうそう簡単に解決できず、仕事に支障も出ますね。タンク内にボトルの先端が落ちてもチェーンソーの動作に問題は無いのかもしれんが、最初からタンク内に先端が落ちるリスクのないボトルを採用することがベストだと思いました。
チェンオイルタンクキャップの気密性について
チェンオイルのキャップからオイルが漏れるかどうか本体をキャップ側にわざと倒して気密性を確かめてみたところ、オイルの漏れはありませんでした。
キャップ内のパッキンはしっかりと機能しているようです。
ただ、一つ疑問なのが本体側に付いているパッキンです。こちらはキャップをしっかり締めても遊びがあり、グラグラと浮いている状態となっています。
こちらのパッキンは何のために付いているのか疑問に思いました。あれば、多少本体内にゴミなどが入りにくいのかもしれませんが、有っても無くても変わらないような気がしました。
オイル注入の際、こぼれた時カバー隙間にオイルが入らないようにするためのものなのでしょうか。
オイルタンクキャップがしっかり締まっていても、CS3630DBは構造上、オイルが漏れる事があるとの事。保管や移動時には注意しましょう。
チェンオイルの吐出量について
チェンオイルは自動給油となっていますが、オイル吐出量はオイル点検窓脇にあるダイヤルで調整する事が出来ます。
時計方向に回すとオイル吐出量が減り、反時計回りに回すとオイル吐出量が増えます。工場出荷状態時はオイル吐出量最大となっています。
チェーンソーで木を切る方法
木こりの方や剪定を生業にしている方なら不要かもしれませんが、私含め、チェーンソー初心者はチェーンソーを使用する前に基本となる切断方法を取説でしっかり予習しておきましょう。
チェーンソーはただ木が切れれば良いという感覚で適当に取り扱っていると、重大事故に繋がります。チェーンソーには基本となる正しい使い方がありますので、取説は面倒がらずにしっかり読みましょう。
基本の切断
枝落としと玉切り
立ち木の伐採作業
チェーンソーの使い方に関しては↓こちらも参考になります。
CS3630DB使用レビュー
運転準備ができましたので、道具に慣れる意味も兼ねて20cm程の丸太をひたすらカットしてみます。チェーンソーの使用経験はエンジン式を少しだけ使ったことがある程度。
ほぼ初心者なので、エンジン式と比べてパワーがどうとかは分かりませんが、初心者なりに感じたこたことをそのままお伝えしたいと思います。
切れ味としては、ストレスなくすんなりカットできました。充電式を侮っていましたが、想像以上にパワフルです!20cm程の丸太の端を切る場合、途中で噛んで止まる事は一度も無かったです。
エンジン式と異なり、明らかに静かで、振動も少ないですね!これはチェンソー初心者でもハッキリ分かります。
↓は丸太を切った際の動画です。こちらもご覧ください。
バッテリーの減り具合について
満充電のBSL36A18を使用して20cm程の丸太をひたすらカットする事、15カット目途中。バッテリー残量がゼロになりストンと停止しました。
電費が良いのか悪いのかよく分かりませんが、個人的には蓄電池一個で20cmの丸太をこれだけカットできれば満足です!
因みに電池が無くなって取り外してみると、結構熱くなっていました。やはりチェーンソーはかなりの高負荷がかかるようです。
他の電動ツールと違って放電量がかなり多いので、バッテリーへの負担も大きいでしょう。
電費は使用者の力の入れ加減や木材の材質によって変わりますので、電池の消耗具合は目安程度にお考え下さい。
サイドカバー内の様子
20cm程の丸太を15カットした後のサイドカバー内の様子です。予想よりも大鋸屑詰まりは少なく、手持ちのブロワで簡単に吹き飛ばす事が出来ました。
チェンオイルの減り具合
チェンオイルは満タン注油後、吐出量最大で使用していました。20cmの丸太をを14カットした後残量を見てみると、ほぼ空でした。
吐出量を絞れば減るスピードは遅くなりますが、それでもチェンオイルは常に携帯しておいた方が良いですね。
CS3630DBの別売部品・消耗品
チェーンソーオイル1L(品番:957680)
目立て用丸ヤスリ4mm(5/32インチ)(品番:957684)
デプスゲージジョインター(品番:0069-8831)※目立て時に使用するガイドです。
替えチェーン90PX-45E(品番:0033-1680)
まとめ
以上、ハイコーキマルチボルト充電式チェーンソーCS3630DBを使用してみての感想をお伝えしました。
個人的には持ち運びしやすいですし、使い勝手も良いので気に入りました!
これから同モデルのチェーンソーの購入をお考えの方に少しでも役立つ情報があれば幸いです。
CS3630DBを収納するケースなども探している最中ですので、何か良さそうなものがあればレポート致します。
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