ある日の事、コーヒーを飲もうと像印のエアーポット(まほうびん)でマグカップに給湯しようとしたところ、満水にも関わらず、給湯プッシュボタンを押しても「ガホガホ」音がするだけで、お湯が全く出なくなってしまいました。
こちらのエアーポットは約10年間使用しており、その間、故障や不具合は一度も発生しておりませんが、ここにきてついに故障が発生しました。果たして故障の原因はなんなのか!?解明していきたいと思います。
今回故障が発生したエアーポットは象印製の物で、品番は「AB-RA30」というものです。容量は3.0ℓタイプです。
故障の原因は揚水パイプの劣化
先ずはポットの蓋を開けてみると、いきなり違和感が、、、
タンクの内部を良く見てもらうと分かりますが、お湯を吸い上げるためのパイプ、いわゆる「揚水パイプ」が抜け落ちてしまっていました。
これでは給湯ボタンを押してもお湯が出るはずもありませんね。
揚水パイプの根元は差し込んであるだけですので、引き抜いてみます。
やはり付いているはずのパイプが付いていません。
タンク内から抜け落ちた揚水パイプを取り出してみると、パイプの付け根が割れてボロボロになっていました。
長年の使用による経年劣化で、硬貨、変色、最後は割れてしまったのでしょう。
応急処置の方法
応急処置として、破損していない方のパイプ端を根元に繋ぎ替えるというのも有効です。
ボロボロになってしまった端は鋸などで簡単にカットできますので切り落とせばカスがタンク内に落ちる心配もありません。
ただ、パイプが短くなってしまいますので、短くなってしまった分、タンク底のお湯は吸えなくなってしまうというデメリットもあります。
パイプの繋ぎ替えはあくまでも応急処置として行うのが無難で、常用にはおすすめできません。
揚水パイプを新品に交換
象印の公式ホームページで揚水パイプの新品部品が販売されていないか確認してみると、消耗部品として「揚水パイプセット(品番512652-00)」というものが販売されていました。今回は応急処置をせずにそちらを即買いし取り付ける事にしました。
揚水パイプセットは象印の公式ネットショップの他、楽天やYahoo!ショッピング、Amazon、モノタロウなどでも購入可能です。定価は税抜きで500円です。今回はモノタロウで購入。
ちなみに象印によれば、揚水パイプは消耗品のため、約1年を目安に確認し、必要に応じて交換してくださいとの記載がありました。
本来1年での点検確認が推奨されるなか、10年もの間ノーメンテナンスでしたので、揚水パイプがボロボロになるのも納得です。
揚水パイプ512652_00が取付け可能なまほうびん一覧
今回購入した揚水パイプは多くの象印まほうびんに互換し、取り付ける事が出来るようです。対応製品は以下の通りです。
AB-JH30-CF/AB-JH30-FN/AB-KH30-CF/AB-KH30-FN/AB-NH30-GH/AB-RA30-CV/AB-RA30-PY/AB-RB30-FC/AB-RB30-HM/AB-RZ30-FE/AB-RZ30-HL/AB-SH30-SB/AB-TH30-FD/AB-TT30-FJ/AB-TW30-FX/ABF-30S-XA
お手持ちのポットの品番は本体側面、背面に記載されています。
新品揚水パイプを取付ける
新品揚水パイプを取付ける前に新旧比較。色が全然違いますね!本来の揚水パイプはこんなにも白いのです!
新品の揚水パイプを本体に差し込み取付完了。
お湯を入れ給湯プッシュボタンを押すと、勢いよくお湯が出ました!
お湯が出なくなったときはいよいよポットの買い替え時かと思いましたが、これからまだまだ使えそうです!
まとめ
象印のエアーポットを使用していて、給湯プッシュボタンを押してもお湯が出ない、または出にくい時は揚水パイプの破損や脱落の可能性がございます。
同じような症状が出た際には、すぐにポットを買い替えず、まずは揚水パイプの点検をしてみてください!
もし揚水パイプの不具合による給湯トラブルであれば500円で簡単に修理する事ができます。
仮に揚水パイプが原因でなかった場合でも断熱キャップ、パッキン類の交換で直る場合も多いのでそちらの点検もしてみましょう。
以上象印のまほうびん修理の記事でした。参考になれば幸いです。
動画
ポットを修理した様子を動画にしました。記事と合わせてご覧頂ければと思います
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