MENU
カテゴリー

マキタ 充電式クリーナー CL107FD分解方法

マキタの人気ナンバーワンコードレスクリーナーCL107FDを分解してみました。CL107FDは発売から1年以上経過していますので、そろそろ吸引力が弱く調子が悪かったり、故障したりしている方もいるかも知れませんし、保証も切れてしまっている方も多いかも知れませんね。

調子も悪いし、保証も切れているから修理にも出さず、本体だけ買い換えようと思っている場合、もしかすると分解メンテナンスをして復活するかも知れませんので、駄目もとで分解してみるのも一つの手段だと思います。

今回紹介するCL107FDの分解方法が何らかのお役に立てれば幸いです。なお分解は思いのほか簡単で、14.4VのCL142FD、18VのCL182FDとほぼ同じ方法です。

※注意!メーカーでは掃除機の分解、改造を禁止しています。個人で分解した場合、保証、修理を受けられない可能性が高いです。分解する場合、全ては自己責任であることを承知の上で行って下さい。

目次

分解準備

CL107FDを分解するためにはドライバーが必要ですが、ドライバーを使わなくても外せるものは最初に全て外しておきます。ストレートパイプ、バッテリー、ダストバッグ(紙パック)、バルブステー(ゴミストッパー)、フロントカバー等。

フロントカバーを90度に開き、矢印の方向へ引き抜きます。

するとフロントカバーが本体から分離できます。分離しなくても本体は分解可能ですが、邪魔になるので外しておいたほうが良いです。

フロントカバーに付いているゴムパッキンは摘んで外す事が出来ます。

汚れが酷い場合など、状況に応じて外すと良いと思います。

本体ダストバッグ(紙パック)セット部分奥にあるスポンジフィルターを摘んで溝から外します。

このスポンジフィルターは取説でも点検ポイントになっている物で、水洗い可能なパーツです。汚れが目立つようでしたら洗っておいたほうが良いです。

ケースの分解

いよいよ工具を使って分解していきます。工具といってもプラスドライバーがあれば分解できます。ここの9箇所のプラスビスを全て緩めていきます。

ドライバーはホームセンターで売っている組ドライバーのものでOKです!ただし、ネジに対して適切なサイズのドライバーを使用しないとネジを痛めるので注意して下さい。今回使用したプラスドライバーは2番です。ネジにドライバーを当てたときしっかりフィットするものを選びます。

ドライバーでビスを反時計回りに回していきます。ねじ回しのコツはドライバーを押しながら、推力(すいりょく)を適度にかけながら回す事です。これにより、プラスビスの溝からドライバーが外れ難くなります。

9本全てのネジが外せたら、慎重にケースを分割します。フロントカバー解除ボタン、フロントカバー付け根の部品、LEDライト、電源スイッチ、バッテリーホルダが下側になっている本体に残るよう開けるのがポイントです。

カバーが無事分離できるとこんな感じです。分解に自信がない方はこの状態でエアーブロー掃除のみでも良いと思います。

内部パーツの取り外し

外せるものを外していきます。フロントのノズル周りの部品を手で全て外します。

ノズルのパッキンも手でめくって外せますので、汚れている際は水洗いしましょう。

フロントカバー付け根の部品。分解前どの様にバネがついていたかなどを良く確認しておきましょう!

ここは細かい部品がありますので、紛失に注意して下さい。

掃除機の中枢モーターユニット回りも手のみで取りはずせます。

ストラップ、バッテリーホルダー、LEDライト、電源スイッチボタン、モーター、配線基板を慎重に外します。これらがどの様にセットされていたかも良く覚えておいた方がよいですね。

ケースに付いている排気フィルターを外します。

CL142FDやCL182FDは排気フィルターがボンドで固定されていましたが、CL107FDは簡易フックで止められていて、脱着可能な仕様になっていました。メンテナンス性が向上していますね。

モーターユニットの分解

モーターユニットは更に分解が可能です。配線コネクターを手で引っぱり外しますが、結構きついので怪我に注意です。組み込む時コネクターの向きが分からなくならないように、向き等もしっかり覚えておきましょう。

防振、防音用のラバーは手でめくって簡単に外せます。酷く汚れていたら水洗いしても良いですね。

ファンの半透明なカバーは小さめのマイナスドライバーで回りの爪を起こすと外せます。

このカバーはモーター側との取り付け位置が決まっていますので、組み立てのときは分解前どうなっていたか忘れないようにしましょう。組むときは透明カバーの三角マークとモーター側の黒い部品の突起部分が合えばOKです。

厳密にいうと更に分解できますが、モーターユニットの分解はこれで完了です。

ちなみに豆知識として、マキタのCL107FDには中国産のマブチモーターが使用されていました。Mのマークがありますね。

分解完了の様子

これで分解は完了となります。どうでしょう!?意外と簡単ですよね!パーツ点数も少なく、非常にシンプルなつくりです。

裏を返せば、マキタの掃除機は作りが単純、部品点数が少ないからこそ耐久性が高く、メンテナンス性も優れているのではないかと思います。因みにここまで分解したパーツの殆どは部品一個から購入可能です。ビス1本の品番まであります。

ところで皆さん、この分解した掃除機やけに内部が綺麗だと思いませんか!?

それもそのはず、この掃除機は買って1ヶ月も経っていません!それを保証を放棄してまでも興味半分で分解した次第です!

洗浄メンテナンス

今回分解した掃除機は買ったばかりのもので、内部の汚れは殆どありませんが、数ヶ月、数年使い込んだクリーナーの内部は結構汚れているはずです。

汚れている時は分解した樹脂、ラバーパーツ、フィルターは中性洗剤を使って水の丸洗いで綺麗に洗ってあげましょう。入り組んだところを洗うときは不要な歯ブラシがあると良いと思います。水洗いしたら組み込む前にしっかり乾燥さておきます。

大して汚れが酷くない場合は、エアダスターでホコリを飛ばたり、濡れたタオルで拭いてあげましょう。

無論、電気系統のパーツ、基板、モーター等は水洗い厳禁ですので、市販のエアダスター、エアコンプレッサー等でホコリを飛ばして掃除します。

ファンの内部もほこりがビッシリ付着している事が多いですので、そこもエアブローしておいた方が良いですね。撮影のため室内でエアブローしていますが、ホコリが舞うのでエアブローは屋外でしたほうが良いです。

組み立て

組み立ては基本的に分解の逆手順となりますので、要点だけ記載していきます。

モーターの半透明なカバーは分解の項で述べた通り、取り付け位置が決まってますので取り付け時注意して下さい。三角マークと黒い部品の突起を合わせます。

防振、防音ラバーも位置が決まってます。突起に合わせて取り付けます。なおこの突起部分は本体ケースに取り付ける際、上に来るようにセットしますので、本体組み付け時は気をつけましょう。

モーターの配線接続も向きと極性に注意。オレンジの線はモーター側に赤いマジックのマークがあるほうです。

ケースに排気フィルターを取り付けます。スポンジフィルターの取り付け穴が分かり難いときは、スポンジを適度に引っぱると穴が分かりやすくなります。

本体左側のケースを下にして、モーターユニット、基板、配線、バッテリーホルダ、LEDライト、ストラップをしっかり取り付けます。配線がどの様に配置されていたか分からなくなってしまった場合、分解の項の画像で確認してください。

モーターセット位置は突起部分が上に来るようにセットします。

電源スイッチも前後間違いがないようにセットします。

フロントカバー付け根の開閉部品もバネの向きを間違えないように組み込みます。

フロントカバー開閉ボタンは最初にこの様にバネをセットし、本体に組み込むと良いです。

しっかり組み込まれるとこの様になります。組み込み時バネが吹っ飛ばないように注意して下さい。

フロントのノズルも取り付け、全ての内部パーツがセットされたことを確認。問題なければケースを合わせます。

ケースに隙間がないかを確認します。

問題なければ9本のビスを止めていきます。ビスを締付ける際は締めすぎてネジ山(メス側)を壊さないように注意して下さい。ドライバーを回して締めこんでいき、硬くなったら適度なところで回すのを止めましょう。樹脂のねじ山(メス側)は意外と簡単に壊れます。

ビス止めが済んだらフィルタースポンジを元の位置にセット。

フロントカバーにパッキンを取り付けます。

本体のフロントカバー付け根にフロントカバーを差し込んで組み立て完了となります!お疲れ様でした!組み立て完了したら各部の動作チェックも忘れずに!

まとめ

CL107FDの分解方法、いかがだったでしょうか!?記事で見ると大変そうですが、実際にやってみるとあまりの簡単さにびっくりした方も多いと思います!

CL107FDをお持ちの方で、吸引力に不満を感じているかた、排気臭が気になる方、故障して買い換えようとしている方、一度分解洗浄メンテナンスしてみてはいかがでしょうか!

もしかするとお手持ちの掃除機が快調になるかも知れませんよ!ということで、今回はマキタの人気充電式クリーナーCL107FDの分解方法でした!少しでもお役に立てれば幸いです。

掃除機中身の様子動画版

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次