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マキタコードレス掃除機 紙パック式とカプセル式の違いを比較

2018年現在、マキタの売れ筋コードレスクリーナー(7.2V/10.8V/14.4V/18V)にはゴミを吸い込み、溜めておく集塵方式(ゴミを溜める仕組み)が紙パック式とカプセル式の2種類があります。これらの細かい違いはいったい何処にあるのか!?

メーカーのページを見てもあまり詳しく書かれていませんので、マキタ掃除機を何度も分解メンテナンスを行ってきたマキタクリーナーヘビーユーザーの私が双方方式のメリットやデメリット、違いなどを詳しく比較、考察させていただきます。

これからマキタ充電式クリーナーを購入をお考えの方で、紙パック式かカプセル式かで迷っている方の参考になれば幸いです!

目次

紙パック式掃除機とは

マキタの紙パック式掃除機とは、掃除機本体のフロントカバーを開けたところに使い捨ての紙パック、又は高機能ダストバッグ、ダストバッグを取り付け、ゴミを集塵する掃除機の事を言います。

紙パックを使用していれば、ゴミが溜まったらそのまま捨てる事が出来ますし、高機能ダストバッグ、ダストバッグを使用しているときは、バッグの中に溜まったゴミのみを捨てることで、再利用することができます。

取り付けの際はいずれもオレンジ色の部品、バルブステーとセットで取り付けます。掃除機の重量はカプセル式に比べ、大体100g程重い傾向があります。


マキタの紙パック式掃除機には標準付属として紙パックが10枚と高機能フィルター又はダストバッグが1つ付属してきます。基本的に高機能フィルターが付属している機種は上位モデルの14.4V18V機種のみとなっております。それ以外の機種はダストバッグが付属してきます。

マキタの紙パック式掃除機「紙パック、高機能ダストバッグ、ダストバッグ」の付属形態をモデル別にまとめると以下の表の通りとなります。

モデル名バッテリ紙パック10枚高機能ダストバッグダストバッグ
CL072D7.2V×
CL102D10.8V
差込式
×
CL105D10.8V
本体内蔵式
×
CL107FD10.8v
スライド式
×
CL142FD14.4V×
CL182FD18V×

14.4V/18V機種は標準付属で高機能ダストバッグが付いてきますが、別売りでダストバッグを購入すれば装着することが出来ます。

逆も同じで、7.2V/10.8V機種も別売りで高機能フィルターを購入すれば装着することができ、いわゆる互換性があります。高機能フィルターとダストバッグの違いは簡単に言えば、捕集性能と耐久性の違いです。詳細に関してはこちらの記事を参考にしてみて下さい。

紙パック、ダストバッグ、高機能ダストバッグの集塵容量は以下の通りとなります。紙パックは集塵量が少ないですね。

名称集塵容量
紙パック330ml
ダストバッグ500ml
高機能ダストバッグ500ml

使い捨て紙パックを使用したときの特徴

マキタの紙パック式掃除機に紙パックをセットしていれば、ゴミが一杯になったら紙パックを取り出し、紙パックごとゴミ箱に捨てればOKです!手も汚れ難いですし、部屋にゴミが舞う事もほとんどありませんので、手間いらずです!

しかし、紙パックは良いとこだけではありません。使い捨てですので、ゴミを捨てたら新しい紙パックをセットする必要がありますので、ランニングコストが発生いたします。

紙パックが満タンになるまでの期間は掃除機がけをする環境により全く異なりますので何ともいえませんが、建坪40坪の我が家の場合ですと、1階と2回の廊下、階段、8畳和室、キッチンをほぼ毎日掃除機がけして、紙パックが満タンになって吸引力が落ちるまでには2~3週間ほどですね。

マキタ交換用紙パックは10枚入りセットで大体相場が600円くらいですので1枚単価は60円。我が家の場合、3週間に一回紙パックを新しい物にすると仮定すると、年間16回交換することになります。

60円×紙パック16枚=960円の年間コストがかかることになりますね。このコストと利便性どちらを選択するかはユーザー次第となります。

ちにみにですが、マキタの交換用紙パックはネット通販では簡単に入手できても、地方(田舎)のホームセンターや電気屋さんでは売られていない所も多いです。

地方にお住まいの方でネット通販が出来ない環境の方は事前に確認しておく事をおすすめます。あれだけ人気の掃除機の紙パックが店舗で売っていないなんて、うそだと思うかもしれませんが、本当です!

高機能ダストバッグ&ダストバッグを使用したときの特徴

前途した通り、マキタの紙パック式掃除機には紙パックの他に14.4V/18V機種でしたら高機能ダストバッグ、7.2V/10.8V機種でしたらダストバッグが付属してきます。

こちらは使い捨てタイプの紙パックと異なり、ゴミがバッグに溜まったらゴミのみを捨て、再利用して使うことが出来ます。

また、紙パック使用時と異なり、バッグが満タンにならなくても、いつでゴミを捨てる事が出来ますので、安定した吸引力を維持し易かったりもしますね。

再利用できる高機能ダストバッグやダストバッグですが、溜まったゴミはバッグ内に絡み付いて非常に捨て難く、バッグを捲るなどしないとゴミは出てきません。

そのため、手が汚れたり、バッグを乱暴に扱ってしまってるうちに室内にホコリが舞い上がるなどのデメリットもあります。

また、高機能ダストバッグとダストバッグは、汚れや目詰まり防止のため、定期的に水洗いする必要があるので面倒ですね。ランニングコストは低いですが、こちらは紙パックを使用しているとき程のお手軽さはありませんね。

紙パック式掃除機まとめ

  • 紙パックを使用しているとランニングコストがかかる
  • 繰り返し使えるダストバッグ、高機能ダストバッグも装着可能
  • 地方だと紙パックが店舗で売っていない場合もある
  • 高機能ダストバッグまたはダストバッグを使っているとゴミを捨て難い
  • 掃除機重量が少し重い(約100g)

カプセル式掃除機とは

マキタのカプセル式掃除機とは、紙パックやダストバッグの代わりに本体カプセルにゴミを集塵するタイプの掃除機の事を言います。

ゴミ集塵容量は全機種600ml前後で、紙パック式掃除機よりも大容量です。ゴミを集塵するカプセルをひねれば簡単にカプセルを開ける事ができ、ゴミ捨てが非常に楽なのもポイント!ゴミを捨てたらカプセルひねって戻すだけ!

紙パックやダストバッグを取り付ける手間もありませんね。また、ゴミ捨てはカプセルが満タンにならなくてもいつでも捨てる事が出来ますので、吸引力も安定します。カプセル式掃除機は紙パック式掃除機よりも100gほど軽量という特徴もあります。

カプセル式掃除機には本体内部にゴミが侵入しないようにするためのフィルターが装着されており、フィルターのタイプは機種により高機能フィルターとフィルタの2種類が存在します。

いずれも汚れたら水洗いして繰り返し使うことができます。高機能フィルターは14.4V/18Vの上位モデルに標準付属し、フィルタは7.2V/10.8V機種に標準付属します。

両方共取り付け口は同じで互換しますので、別途購入すれば14.4V/18V機にフィルタを、7.2V/10.8V機に高機能フィルタを取り付ける事が出来ます。


高機能フィルタとフィルタの違いは簡単に言えば、捕集性能と耐久性の違いです。高機能フィルターは「高機能」というだけあって、フィルタよりも捕集性、耐久性、そしてメンテナンス製も優れています。

また、高機能フィルターは単体で取り付けるのに対し、フィルタは付属するプレフィルタを被せて取り付ける必要があります。

マキタのカプセル掃除機の「高機能フィルタ」「フィルタ」標準付属形態をまとめると以下の通りとなります。フィルタの方にはフィルタに被せて使用するプレフィルタも付属します。

モデル名バッテリー高機能フィルタフィルタ
CL070D7.2V×
CL100D10.8V
差し込み式
×
CL110D10.8V
内蔵式
×
CL106FD10.8V
スライド式
×
CL108FD10.8V
スライド式
×
CL140FD14.4V×
CL141FD14.4V×
CL180FD18V×
CL181FD18V×

カプセル式+高機能フィルターで使用

高機能フィルターはフィルタ使用時と異なり、単体パーツですので、この様に直接本体にフィルターを取り付けて使用します。

ゴミの捨て方などはフィルタと同じですが、高機能フィルターは目が非常に細かいポリエステル系布生地ですので、目詰まりし難く、ホコリの付着が少ないという特徴があります。

汚れが目立ってきたら石鹸水又は中性洗剤で手洗いし、繰り返し使うことができます。

カプセル式+フィルターで使用

フィルタ使用時は、フィルタをプレフィルタで覆って固定して使用します。ゴミの捨て方は高機能フィルタのとき一緒ですが、フィルタ使用時はプレフィルタに綿ボコリが付着し目詰まり易く、ゴミを捨てる際綿ボコリを取り除いてやる必要があります。

また、プレフィルタで覆われているフィルタも細かい集塵がビッシリと絡みつきやすいので、メンテナンスは高機能フィルターよりも面倒です。プレフィルタ、フィルタ共に石鹸水、または中性洗剤で水洗い可能ですが、フィルタの方は不織布(ふしょくふ)素材ですので、繰り返し水洗いしていると、素材が劣化し、フィルタリング性能が低下します。フィルタは基本的に消耗品と思った方が良いと思います。

カプセル式掃除機の欠点

カプセル式掃除機を高機能フィルター、又はフィルタを取り付けて使用しているときの共通する欠点として、ゴミ捨ての際、ホコリが舞い上がるというものがあります。

カプセル式は紙パック式と異なり、カプセルを開けてゴミを捨てますので、ゴミが直接空気中にさらせれる量が増えます。

ですので、おのずとゴミを捨てる際の埃が舞う量も増えてしまいます。特にエアコン、ファンヒーター、扇風機稼動時などは部屋中にホコリが舞う恐れもありますので注意が必要です。

最低限、窓を開けたり換気をした方がよいでしょう。ベストは屋外でゴミを捨てることですが、コードレスクリーナーの手軽さの意味も無くなってしまい、現実的ではないですよね。

ほこりが舞う量を抑えたい場合、ゴミ箱奥にカプセルと本体を差し込んでやればよいですが、ゴミ箱が一杯だったり、カプセルと本体が入らないような小さいゴミ箱を使用しているとゴミを捨てるのさえ難しいです。

カプセル式掃除機を使用する場合、ゴミ箱選びも視野に入れておいた方が良さそうです。

また、カプセル式クリーナーはフィルター周り、特に根元溝部分に付着した綿埃が取れにくいと感じます。画像はゴミをイメージしたわたですが、こんな感じで髪の毛とほこりが入り混じったゴミが根元に纏わり付くことが多いですね。

正しいゴミの捨て方を実践すればある程度回避できますが、それでもここは綿ぼこリが詰まり易いですので、詰まる度に手やブラシで取り除く必要があります。

カプセル式掃除機まとめ

  • 紙パック不要でランニングコストが少なくて済む
  • ダストバッグセットの手間がない
  • 手軽にゴミ捨てができ吸引力を維持しやすい
  • 紙パック式より本体が少し軽い(約100g)
  • ゴミを捨てるときほこりが舞いやすい
  • ゴミがフィルター根元にまとわり付いて捨て難い

分解・メンテナンス性

DIY分解、メンテナンスが好きな方が対象の話となりますが、紙パック式のクリーナーCL182FDとカプセル式のCL181FDを何度も分解、メンテス、時には修理してみて分かった事は、分解メンテが容易な方はカプセル式だということです。

紙パック式だと蓋などの可動部パーツがあるため、部品点数がカプセル式より多く機構も少しだけ複雑です。掃除機を購入後に自分で分解したり、掃除機内部までしっかりメンテナンスしたい方は、カプセル式の方が容易だと思いますよ!

とは言いましても、基本的にマキタのコードレス掃除機は紙パック式、カプセル式共に割りと構造が単純ですのでDIYに自信があれば十分オーバーホールが可能かと思います!先日私も掃除機のモーター交換を行いましたが、難易度は低く、交換は簡単でした。

マキタ掃除機は基本的に構造が単純ですので、自分で修理が出来る人が一度マキタのクリーナーを購入すれば、消耗部品の交換や修理を繰り返しながら、かなり長く使えると思いますよ!

メーカーでは分解を禁止していて、分解した商品は保証を受けられなくなる可能性が非常に高いので、分解する方はそれを覚悟で行ってください。

紙パック式とカプセル式どちらを買えばよいのか

紙パック式とカプセル式、結局どちらを選べばよいのか!?なんですが、これはやはりユーザーの環境により異なりますので、今回記事で紹介した特徴を知った上でお好きな方を選ぶとよいと思います。

個人的にはランニングコストがほぼかからないカプセル式を好んで使う事が多いですが、コスト度返しで、手軽にゴミを捨てたい方は紙パック式がよいと思います!ちなみに、紙パック式、カプセル式の違いでは吸引力、騒音はほとんど変わらないです。
※マキタ掃除機の騒音を検証した記事はこちらからどうぞ!

双方のデメリットを克服するサイクロンアタッチメントが発売された

紙パック式は代えの紙パック、カプセル式はゴミを捨てる際の埃の舞いが欠点ですが、双方のデメリットを大幅に改善できるアイテム、その名も「サイクロンアタッチメント」が2017年暮れにマキタから発売されました!

サイクロンアタッチメント純正品番:A-67169のレビュー記事はこちらから!

サイクロンアタッチメントを取り付けると、吸ったゴミの殆どがサイクロンアタッチメントのダストケース内に入り、紙パック式、カプセル式共に本体へのゴミ進入が殆ど無くなります!ゆえに紙パック使用量激減!カプセル式も本体へのゴミ進入が大幅に減り、メンテナンス性が向上します!

アタッチメントが大きくて邪魔だったり、長さが少し増したり、350gの重量増加とう欠点もありますが、値段も安く、ゴミ捨て簡単、メンテナンス性向上、吸引力安定、とメリットも多く、かなりおすすめのアタッチメントですので、持っていて損は無いアタッチメントだと思います。

以上、かなり長くなりましたが、マキタ充電式コードレスクリーナー、紙パック式とカプセル式の違いや特徴などを解説させて頂きました。最後までお読みいただきありがとうございました!なにか不明な点あればお気軽にコメントお待ちしております!

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